スピードスケート 一戸誠太郎選手インタビュー

スピードスケート 一戸誠太郎選手インタビュー

一戸誠太郎選手プロフィール

スピードスケート1500m 5000m マススタート日本代表
世界距離別選手権大会1500m6位/チームパシュート2位
世界オールラウンド選手権大会総合3位

阿久津

一戸選手、今回は北京試合直前にインタビューにご協力してくださりありがとうございます。最初に自己紹介をお願いできますか?また、スピードスケートを始めたきっかけとキャリアも教えていただけますか?もし他のスポーツのキャリアもあれば是非教えてください。

私は北海道の美幌町で生まれ育ちました。実家は農家で幼い頃から畑の周りで走り回って遊んでいたことを覚えております。スケートを始めたきっかけは、指導者である父の影響が大きいです。父は地域のスピードスケートクラブを立ち上げて、今でもその活動を続けています。小学3年生からクラブに加入して小中学生の時期を過ごしました。他のスポーツには関わったことがなく、運動センスもある方ではないので、努力次第で戦えるスピードスケートはある種の巡り合わせだと感じでいます! その後バンクーバー五輪の500mで銅メダルを獲得した加藤条治さんの母校である山形県立山形中央高校に指導者を求めて入学しました。その中でジュニア・シニアカテゴリでのワールドカップの出場とインターハイ2冠を達成しました。その後もより高い指導力を求め、信州大学に進学しました。高いスケート技術の習得や学業でも競技に結びつくことが多くあり、現在の練習に取り組むスタイル基礎を作れた場所でした。  その後、日本スケート連盟主催のナショナルチームに所属し、平昌五輪・北京五輪に出場、四種目(1500m、5000m、チームパシュート、オールラウンド総合)の日本記録を更新しました。

一戸選手
阿久津

凄まじい速度でカーブを曲がったりされているのを拝見すると運動センスがある方ではない、なんて信じられませんね。そしてキャリアを確実に積み上げられていて本当に素晴らしいです。今は正に北京直前ですが今のお気持ちと今大会の目標をぜひ教えてください。

今はレース直前で若干の緊張といけるんじゃないかという期待が入り混じっています。前回は感情に呑まれてしまいました。今回はいろんな感情が混ざりながらも落ち着いています。今回は1500mでメダルを取れるように全力を尽くします。また、5000mも前回の9位を超えるべく準備をしていきます。

一戸選手
阿久津

落ち着いているというところにとても頼もしさを感じます。1500mのメダル獲得、本当に期待しています。残りの期間はどのような調整をされるのでしょうか?

特に変わった事はせず、いつも通りの調整をおこなっています。良いものを食べて、正しい生活リズムで、程よい練習量で調整しています。

一戸選手
阿久津

いつも通りの意識大事ですよね。スピードスケートの中長距離のパフォーマンスアップのためにどのような身体的要素が必要となってくるのでしょうか?また一戸選手が特に強化に取り組まれていることがあれば教えていただけますか?他競技の選手でも興味のある方も多いと思うのでもし可能であれば少し具体的に教えていただければ幸いです。

ナショナルチームに入ってから生理学的な考え方に基づいたトレーニングが最重要だということを自分自身の経験を通して再認識いたしました。強度が高すぎても低すぎても効果が変わってしまう難しさがありますが、4年間の積み上げで戦える体になりました。

一戸選手
阿久津

ありがとうございます。戦える体になったという表現に4年間の想いを感じます。選手生活を送る上で大切にしていることはありますか?

選手生活と言うよりは生きていく上での話になってしまうかもしれませんが、「感謝」は言えるうちに伝えるということです。スポーツは人間関係(仲間との関わり、コーチのと信頼関係)で力をもらえたり、逆にそこにエネルギーを使ってしまう場合もあります。なので、尊敬をもった言動や感謝を伝えることで、力を貰えるように日々行動しています。

一戸選手
阿久津

貴重なお話ありがとうございます。パフォーマンス発揮に人間関係って実はとても大切ですよね。個人的にも心より応援しております。最後にファンの皆さんへメッセージをお願いできますか?

ありがとうございます。そしてファンの皆さまいつも応援ありがとうございます!PPNという頼もしい味方も携えて頑張ります!日本から熱い声援をよろしくお願いします!

一戸選手


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