ANTI-DOPING

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アンチドーピング 世界一への挑戦

「え?俺がドーピング陽性???」

我々アスリートにとって最も恐ろしいこと、それはサプリメントに混入していたドーピング禁止物質によって自分が陽性者となってしまうこと・・・

毎年、世界中で多くのアスリートがサプリメントに混入していたドーピング禁止物質によって陽性者となり、輝かしいキャリアに大きな傷のつく事故が発生しています。故意でなかったと信じてくれる家族、チームメイト、スポンサー、友人、今まで関わってきた全ての人が悔しい思いをします。

あの時、「大丈夫じゃない?」と飲んでしまったサプリメントのせいで、人生の全ての歯車が狂ってしまった・・・
もう過去には戻れません。市場調査によると海外製サプリメントの約10-20%、国産約8%の製品にドーピング禁止物質が混入しています。

しかし、何%の製品にドーピング禁止物質が混入しているか?ということは、我々アスリートにとっては意味のない議論です。自分が今、これから摂取するサプリメントが安全なのか?安全でないのか?それが一番の問題なのです。

「医師に確認した医薬品も安全ではない!」

記憶に新しい方も多いと思いますが、2018年6月にレスリングの全日本選抜選手権に出場した選手がドーピング陽性となりました。この選手は、製薬会社が製造し、医師から処方を受けた胃腸治療薬を摂取していたのですが、この治療薬の中にドーピング禁止物質のアセタゾラミドが混入していたのです。
この事件は選手だけでなく、スポーツファーマシスト、製薬業界にとっても大きな衝撃でした。
なぜなら医薬品を製造する工場にはPIC/S GMPというサプリメント製造より高い国際品質査察基準が設けられているからです。この事件の原因は、当該胃腸治療薬の原薬製造元の製造ラインにアセタゾラミドが残留したままの状態になっていたことが原因と発表されました。

つまり日本の工場での混入ではなく薬を作る原料自体に既にドーピング禁止物質が混入していたということになります。
このことはサプリメントの製造工場がGMP基準、cGMP基準だということだけでは全く安心できないことを示唆しています。

また、製造工場で取り扱っている原料を調べても意味がないと言えます。そして、ドーピング禁止物質に詳しい医師やスポーツファーマシストに確認した医薬品であってもドーピング禁止物質が混入してしまっている恐れがあるのです。

「ドーピング陽性者にならないためにはどうすればいいのか?」

サプリメント摂取によるうっかりドーピング陽性者にならないためのたった一つの方法。
それは最終製品のドーピング検査を完了した製品だけを飲むことにつきます。もちろん全ての製造ロットにおいてです(製造する度に全て検査を実施している製品)。
ようやく日本でも近年ドーピング検査を実施する会社が少しずつ増えてきましたが、全ロット検査をしている会社はほとんど存在しません(2020年7月1日時点)。

「ドーピング禁止物質の検査をしているサプリメントでも安全ではない!」

先ほども述べたように安全を確保するためには、最低基準として全ロット検査が必要になってきます。しかしドーピング検査をしている会社の多くは下記の3パターンしか実施しておりません。

  1. 初期ロット、もしくは初期ロット前のサンプルのみ検査
  2. 年間に1〜2回程度の検査
  3. 月毎の定期検査

以下に1.2.3の検査に潜むリスクを解説いたします。

  1. 1. 初期ロット、もしくは初期ロット前のサンプルのみ検査

    新しい製品の1回目の製造ロットだけを検査をする、もしくは本製品の製造前のサンプルだけを検査しているパターンです。何も検査を実施していない製品より少し安全、というレベルです。検査された初期ロットだけを、検査結果がでた後に飲むのであればリスクはありません。しかし消費者は今飲んでいる製品が初期ロットなのか分かりません。医薬品でも原薬への異物混入によって選手がドーピング検査で陽性になることは既にご紹介した通りですので、初期ロット以降の安全は確保されていないと言っていいでしょう。

  2. 2. 年間に1〜2回程度の検査

    JADA(日本アンチドーピング協会)が以前発行していたJADA認定マーク製品は年間2回程度の検査だったのではないかと言われています(JADAはドーピング検査頻度、分析している検査項目も一切公開していなかった)。ちなみにJADAの認定マーク制度は2020年3月末で完全に市場からなくなりました。年間に1回程度の検査回数でも定期検査を実施していない製品よりは安全ですが、全ロット検査をしている製品の安全性には程遠いレベルです。

  3. 3. 月毎の定期検査

    近年、ドーピング検査を真面目にしているメーカーがとっているスタイルです。毎月市場からのブラインド検査を実施します。しかし2019年に大きな問題も起きました。ある国内メーカーが認証ロゴ取得途中の製品を、すでに市場に流通させていました。そしてこの製品からドーピング禁止物質が検出され、製品を回収しなければいけない事態が発生しました。当該製品はプロスポーツチームにも提供されていたため大きな問題となりました。もし当該製品を飲んだ選手からドーピング検査で陽性が出てしまっていたらと考えると恐ろしいことです。原因は、製造工場でのドーピング禁止物質の混入ということでしたが、問題の本質は、認証を取得途中にも関わらず製品を市場に流通させていた会社の怠慢としか言いようがありません。また月毎にブラインド検査を実施するという検査体制は一見すると非常に厳しい管理のように思えますが、実際は既に製造した製品が市場に出た後に検査をしているので、アスリートのリスクが回避されていることにはなりません。今後、ロゴが付いている製品からドーピング禁止物質が検出されて市場から商品回収をしなければいけない問題が出てくるでしょう。

「PPNとドーピング検査会社」

弊社では2025年まで検査会社の比較、地理的リスク、検査会社の倒産リスク等に備えるため製品毎に検査会社を変えて2社に検査を依頼してまいりましたが、2025年9月より米国のBSCGに一本化いたしました。最大の理由は現在BSCGがカバーしている禁止物質の検査項目数が2位の検査会社の約20%以上多いことによります。BSCGは近年も検査項目数を増やしてきており、ドーピング検査を受けるアスリートにとって最も信頼のおける会社と判断しております。

【BSCG CERTIFIED DRUG FREE】

BSCG(Banned Substances Control Group)は、2004年に創設された禁止薬物検査機関。オリンピック薬物検査の第一人者、Dr.Don Catlinと息子のOliver Catlin氏により創設。WADA禁止リストにある274種類の禁止薬物の検査と処方箋、市販薬、そしてスポーツ分野で禁止されていない不法薬物も含めた211種を検査対象とした認定機関。BSCGのCERTIFIED DRUG FREEは、薬物検査プログラムだけでなく、Good Manufacturing Practices(GMP:適正製造規範)、品質管理審査、原料、成分、サプライヤー審査、そ して一般毒物アセスメントもBSCGのプロトコルに含む。ISO17025認証取得。抜き打ち検査もある。
https://www.bscg.org/

弊社の全ての商品で、BSCGのCERTIFIED DRUG FREE 全ロット認証マークを取得しています。


「アスリートを守る唯一の方法とは?」

サプリメントへのドーピング禁止物質混入からアスリートを守る唯一の方法、それは、全製品の、全ロットを、市場に流通させる前に検査を実施し、結果を確認するまで販売しない、これに尽きます。全ロット検査でも十分ではないのです。なぜなら市場に流通させながら商品を検査していても事故が起きるからです。

このような管理体制を採用しているメーカーは世界で唯一弊社しかありません。なぜなら商売という立場に立って考えるとこのような形を取れないからです。

例えば、ドーピング検査済みの直近製造ロットが売り切れたとします。倉庫に次のロットがあるのに検査結果が出てない場合は、当然出荷はしません。売り上げの追求が第一の会社ではこのようなことはできません。例えば今年起きたコロナウィルスのような事態によって、ドーピング検査機関がストップしてしまったらどうでしょうか?それでも製品を売らないで検査結果を待つ、ということがアスリートのためにできる会社がどれほどあるでしょうか?
弊社代表の阿久津は自身が現役でドーピング検査を受けているため当然、このような状況でも結果が出るまで商品を出荷することなど一切致しません。

「代表からのメッセージ」

私がスポーツサプリメントの世界に魅了されたのは、大学でストレンス&コンディショニングスペシャリストの学問とパワーリフティングにのめり込み始めた時からです。弊サイト「ABOUT PPN」でも少し回顧しましたが、当時はクレアチン原料に不純物質が入っていることが大きな問題でした。国内の多くの企業に電話をし、原材料メーカーのリサーチをしましたが、答えは「企業秘密で教えられない」でした。自分の口から体に入れるものなのにどこの原料かもわからない。

こんな気持ち悪いことはない、いつか自分で安心して飲める嘘偽りのないサプリメントを作ろう、そう思ったのがきっかけです。残念なことにこの業界は私が学生だった20年前とほとんど変わりません。他国原料を日本で少し加工して国内製造と謳っている会社や、ドーピング検査をビジネス利用しているだけの会社、そもそもドーピング検査してないのに検査しているように書いている会社、他にもアスリートを欺くようなことをしている会社はたくさんあります。弊社の商品は全て毎日私自身が飲んでいます。「体感」と「安全性」の2軸に徹底的に拘っています。その関係で原価は日本一高い製品ばかりです。アスリートにとって栄養摂取は投資であり、ドーピング検査の徹底は保険です。PPNではこの2つを実現できる製品開発に今後も尽力致します。

BSCGの検査対象リスト