PRE WORKOUT.
PERFORMANCE BEGINS
BEFORE TRAINING.
トレーニングの栄養戦略は、
始まる前から。
運動後の栄養補給だけを考えるのではない。
運動前の栄養状態を整え、運動中の活動を支え、運動後の回復へとつなげる。
PPNが考えるワークアウトニュートリション。
FOOD FIRST.
NOT ALWAYS
FOOD FIRST.
食事を基盤に、栄養摂取を戦略へ。
トレーニングの成果を最大限に引き出すためには、適切な運動刺激と、日々の十分なエネルギー・栄養素摂取が欠かせません。しかし、必要な栄養素を十分に摂取することと、必要なタイミングで利用できる状態にすることは、必ずしも同じではありません。[1, 2]
運動開始までの時間、直前の食事内容、トレーニングの強度や継続時間、そして次のセッションまでの回復時間。これらの条件によって、合理的な栄養摂取の方法は変化します。[2, 3]
サプリメントの価値は、単に不足した栄養素を補うことだけではありません。食事だけでは調整しにくい摂取タイミングや栄養素の組み合わせを、運動の目的に合わせて設計できることにもあります。
食事で必要な栄養を満たす。さらにその先を目指すなら、戦略的にサプリメントを活用する。
PPNは、サプリメントを食事の代替品ではなく、アスリートが自身の栄養戦略をより精密に設計するための選択肢と考えています。
ゴールデンタイムは、
過去の遺物か?
運動後の栄養補給には科学的な根拠がある。しかし、筋同化を促進する機会は、運動後30分間だけではありません。
なぜ運動後が重視されてきたのか。
栄養摂取タイミングに関する初期の研究は、炭水化物を中心に発展しました。 運動中のエネルギー供給や、運動によって減少した筋グリコーゲンを効率的に回復させることが、 主な研究対象でした。[1, 2]
運動による筋収縮はGLUT4の細胞膜移行を促進し、 骨格筋へのグルコース取り込みを高めます。 また、運動後には筋グリコーゲンを再合成しやすい条件が生じるため、 早期の炭水化物摂取が重視されるようになりました。[1, 2]
その後、研究対象はタンパク質や必須アミノ酸(EAA)へと広がり、 運動後の栄養摂取による筋タンパク質合成(MPS)の促進にも注目が集まりました。[1, 2]
こうした研究の蓄積が、 運動後の一定時間を重視する「ゴールデンタイム」理論の基盤となりました。[1]
では、何が再検討されたのか。
2013年のAragon & Schoenfeldは、 運動前の栄養状態を考慮せず、 運動後の短い時間帯だけを絶対視する考え方を再検討しました。[3]
2017年のISSNポジションスタンドでは、 運動後の摂取タイミングに加え、 1日の総摂取量やタンパク質の分配、 運動前の栄養状態が重要であることが整理されました。[2]
2020年のArentらは、 栄養摂取の機会を運動後の短い時間窓ではなく、 運動前・運動中・運動後に広がるものとして捉え直しました。[1]
さらに2023年のISSNポジションスタンドでは、 運動前のEAA摂取が運動後より大きな急性筋同化反応を示した研究や、 運動中のEAA摂取によってMPSが促進された研究が紹介されています。[4]
つまり、運動後の栄養摂取の重要性が否定されたのではなく、 栄養摂取の機会が運動前・運動中にも存在することが明確になってきたのです。
「運動後30分以内に摂取しなければ効果がない」という考え方は、 現在の科学的知見では支持されません。
運動後3時間でもEAA摂取による筋同化反応が確認されており、 運動前のEAA摂取が運動後より大きな急性反応を示した研究もあります。[4]
一方、次の運動までの回復時間が短い場合には、 運動後の迅速な炭水化物補給が合理的です。 また、運動前・運動中の摂取が長期的な筋肥大において 運動後より優れるとまでは確立されていません。[1, 2, 4]
2013 / 2017
運動後の短い時間制限を再検討。 筋グリコーゲン回復と筋タンパク質合成の知見を整理し、 1日の総摂取量と運動前の栄養状態の重要性を提示。
2020 / 2023
栄養摂取の機会を運動前・運動中・運動後へ拡張。 運動前のEAA摂取による大きな急性筋同化反応や、 運動中のEAA摂取によるMPS促進を紹介。
BEFORE.
DURING.
AFTER.
運動前・中・後は、互いに切り離された時間帯ではありません。
PRE
WORKOUT.
運動開始前の食事状況を確認し、 必要に応じてアミノ酸やエネルギーの供給を計画する。
INTRA
WORKOUT.
運動の継続時間や強度に応じて、 炭水化物、タンパク質、水分などを補給する。
POST
WORKOUT.
タンパク質の供給とエネルギー貯蔵の回復を考え、 次のトレーニングに備える。
運動前に摂取した栄養素の影響は、運動開始時に消えるわけではありません。 ただし、その影響の持続時間は、栄養素の種類、食事内容、摂取量などによって異なります。
さらに重要なのは、各栄養素をどのような形態で摂取するかという視点です。 例えば、タンパク質、ペプチド、遊離アミノ酸では、消化・吸収の過程が異なります。
AMINO ACID
AVAILABILITY.
運動前から運動中にかけて、最適なタンパク質の形態は何か?
ホエイプロテインは、必須アミノ酸(EAA)を豊富に含む 優れたタンパク質源です。しかし、摂取後には 消化酵素による分解を経て、 ペプチドやアミノ酸として吸収されます。
一方、 遊離型EAAはタンパク質としての消化・分解を必要とせず、 速やかに吸収される という特徴があります。
2023年のISSNポジションスタンドでは、 遊離型EAAは消化の負担が少なく、 運動直前や運動中の摂取に適した栄養形態として 位置づけられています。 また、運動前のEAA摂取が運動後より大きな 急性筋同化反応を示した研究も紹介されています。[4]
運動前から運動中の栄養補給では、 摂取するタンパク質の量だけでなく、 その分子形態と吸収特性が重要なのです。
WHY FREE-FORM
EAA?
遊離型EAAだけが、速やかなアミノ酸供給を 実現する方法ではありません。 次節では、タンパク質をあらかじめ低分子化した 「ペプチド」と、その吸収特性について解説します。
EAA &
PEPTIDES.
遊離必須アミノ酸と低分子ペプチド。異なる形態の栄養素を、科学的に理解する。
EAA.
ヒトが体内で十分に合成できず、 食事から摂取する必要がある9種類の必須アミノ酸。 遊離型では、タンパク質としての消化・分解を経ずに吸収されます。
PEPTIDES.
複数のアミノ酸が結合した構造。 タンパク質加水分解物に含まれるジペプチドやトリペプチドには、 小腸のペプチド輸送系を利用する吸収経路があります。
吸収経路の違いは、吸収速度や筋肥大効果の優劣をそのまま意味しません。 原料固有の研究、アミノ酸組成、摂取量の確認が必要です。
CARBOHYDRATE
STRATEGY.
炭水化物は、運動の種類と条件に応じて考える。
START BEFORE.
CONTINUE DURING.
長時間・高強度の運動では、 運動前から炭水化物の摂取を計画し、 必要に応じて運動中も補給する。
炭水化物の利用可能性は、 運動時間、強度、運動前の食事、 筋グリコーゲン量などに左右されます。 長時間の持久性運動では、運動中の炭水化物摂取が特に重要です。
一方、十分に食事を摂った後の比較的短いレジスタンストレーニングでは、 追加の炭水化物が常にパフォーマンスを高めるとは限りません。
運動後の迅速なグリコーゲン回復は、 短時間で次の運動を行う場合に特に重要です。
2020年の総説では、運動前の炭水化物摂取と、 運動後の免疫細胞数・IL-6などの免疫関連指標に関する研究が紹介されています。 ただし、これらの指標の変化から感染症の予防効果を結論づけることはできません。
PROTEIN
PACING.
重要なのは運動前か運動後かだけではない。1日全体のタンパク質摂取量と配分も考える。
2014年のMamerowらの研究では、1日のタンパク質摂取量を約90gにそろえ、
3食に均等に配分する条件と夕食に偏らせる条件を比較しました。
その結果、均等に配分した条件で24時間の筋タンパク質合成率が高いことが報告されています。
この研究は2020年のArentらの総説でも紹介されています。
下の図は、Mamerowら(2014)の摂取条件を模式的に示したものです。
出典:Mamerow et al. (2014), The Journal of Nutrition, 144(6), 876–880.
原著論文 ↗
EVEN DISTRIBUTION.
SKEWED DISTRIBUTION.
この比較では、均等配分条件で1日全体の筋タンパク質合成が高かったと報告されています。 ただし、この結果だけで、すべての競技者にとって最適な食事回数や 長期的な筋肥大効果を確定できるわけではありません。
運動前の栄養補給は、1日の総タンパク質摂取量と食事間隔を踏まえて考えることが重要です。
APPLY THE
SCIENCE.
すべての人に同じ摂取方法を当てはめない。運動と食事の条件から考える。
運動前に十分な食事を摂っている場合
直前の食事で十分なタンパク質とエネルギーを摂取しているなら、 追加のEAAや炭水化物が必須とは限りません。
長時間食事を摂っていない場合
運動前のアミノ酸供給や、 運動後の食事までの時間を考慮して、 栄養補給を検討します。
長時間・高ボリュームのトレーニング
運動前の食事と運動中の補給を組み合わせ、 必要に応じて炭水化物や水分を計画します。
減量期のトレーニング
総エネルギー摂取量を管理しながら、 1日のタンパク質摂取量と運動前後の配分を考えます。
トレーニングの目的や周期に応じて、 栄養摂取量とタイミングを調整する考え方があります。 すべてのセッションで同じ栄養戦略が最適とは限りません。
NUTRITION
IS A
CONTINUUM.
運動後の栄養摂取を否定するのではない。 運動前から必要な栄養素を利用できる状態を整え、 運動中の活動を支え、運動後の回復へとつなげる。 PRE・INTRA・POSTを切り離さず、 一連の栄養戦略として考える。 それがPPNの提案するワークアウトニュートリションです。
PRE → INTRA → POST
KEY
NUTRITION.
成分ごとの特徴と研究を、さらに詳しく。
ESSENTIAL
AMINO ACIDS ↗
EAAの役割と筋タンパク質代謝
PEPTO
PRO® ↗
加水分解タンパク質由来ペプチド
EVIDENCE &
REFERENCES.
本ページの主要な科学的背景。
- Aragon AA, Schoenfeld BJ. (2013). Nutrient timing revisited: is there a post-exercise anabolic window? Journal of the International Society of Sports Nutrition, 10:5. DOI ↗
- Kerksick CM, et al. (2017). International society of sports nutrition position stand: nutrient timing. Journal of the International Society of Sports Nutrition, 14:33. DOI ↗
- Arent SM, et al. (2020). Nutrient Timing: A Garage Door of Opportunity? Nutrients.
- Ferrando AA, et al. (2023). International Society of Sports Nutrition Position Stand: Effects of Essential Amino Acid Supplementation on Exercise and Performance. Journal of the International Society of Sports Nutrition.