+ BCAA
特にロイシンは、筋タンパク質合成に関わる 細胞内シグナルを活性化する重要なアミノ酸です。 BCAAあるいはロイシンだけでも、 筋タンパク質合成は一時的に刺激されます。
EAAか、
BCAAか。
筋タンパク質合成に
必要なのは、何か。
タンパク質は、20種類のアミノ酸によって構成されています。 そのうち、体内で十分に合成することができず、 食事などから摂取する必要がある9種類を 必須アミノ酸(Essential Amino Acids:EAA) と呼びます。
EAAには、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リジン、 メチオニン、フェニルアラニン、スレオニン、 トリプトファン、バリンが含まれます。
2023年、International Society of Sports Nutrition (ISSN:国際スポーツ栄養学会)は、EAAに関するPosition Standを発表。 遊離型EAAと筋タンパク質代謝、運動、摂取量、 組成、摂取タイミングなどについて、 それまでの研究を包括的に整理しました。
重要なのは、
「刺激すること」と「作り続けること」は、
同じではないということ。
BCAAはEAAと別のカテゴリーではありません。 9種類の必須アミノ酸のうち、ロイシン、イソロイシン、 バリンの3種類を指します。
STARTING IS NOT THE SAME AS SUSTAINING.
特にロイシンは、筋タンパク質合成に関わる 細胞内シグナルを活性化する重要なアミノ酸です。 BCAAあるいはロイシンだけでも、 筋タンパク質合成は一時的に刺激されます。
筋タンパク質を実際に合成し続けるためには、 材料となるすべてのEAAが利用可能である必要があります。
個々のEAA、あるいはいくつかのEAAによって 筋タンパク質合成の刺激を開始することはできる。 一方、有意かつ持続的な刺激には、 すべてのEAAの摂取が必要とされています。
※これは「BCAAに意味がない」ということではありません。 BCAA、とりわけロイシンによる刺激と、 筋タンパク質を構成するために必要なEAA全体の供給は、 区別して考える必要があります。
ホエイプロテインなどの高品質なタンパク質にもEAAは含まれます。 違いの一つは、摂取する時点での「分子の形」です。
ホエイなどのタンパク質
多数のアミノ酸が結合した状態。 摂取後、消化によってペプチドやアミノ酸へ分解され、 吸収されます。
遊離型必須アミノ酸
すでに遊離アミノ酸の状態にあるため、 タンパク質としての消化過程を必要としません。 ISSNは、摂取後に末梢血中EAA濃度が速やかに上昇することを整理しています。
ISSN Position Standでは、3gのEAAと、 約10gのEAAを含む20gのホエイプロテインで 同程度の急性MPS反応が報告された研究が紹介されています。 これは「EAAがプロテインより優れている」 「3gのEAAが20gのプロテインの栄養価を置き換える」 という意味ではありません。 プロテインとEAAは、目的や摂取場面によって使い分ける栄養戦略です。
SAME EAA DOSE. DIFFERENT LEUCINE RATIO.
Katsanosらは、EAA総量を約6.7gに揃えながら、 ロイシン比率を変化させ、 若年者と高齢者の筋タンパク質合成反応を比較しました。
若年者では、ロイシン26%のEAAでも 筋タンパク質合成速度が有意に増加。
若年者では41%条件でも有意に増加。 41%への増量による追加的なMPS増加は確認されませんでした。
高齢者では26%条件で、 筋タンパク質合成速度の有意な増加は認められませんでした。
高齢者では41%条件で、 筋タンパク質合成速度が有意に増加しました。
この研究は、少量のEAA摂取に対する反応が低下していた高齢者において、 ロイシン比率を高めることでMPS反応が回復したことを示しました。 一方、若年者では26%と41%の両条件でMPSが増加しています。 したがって「ロイシン41%がすべての人に最適」と結論する研究ではありません。 EAAは総量だけでなく、組成も考える必要があることを示す重要な研究の一つです。
Katsanos CS, Kobayashi H, Sheffield-Moore M, Aarsland A, Wolfe RR. Am J Physiol Endocrinol Metab. 2006;291:E381–E387.
BEFORE. DURING. AFTER.
筋タンパク質代謝に対する運動とEAA摂取の作用は、 それぞれ完全に独立しているわけではありません。 運動によって筋への血流が増加することで、 摂取したEAAの筋への供給も増加します。
ISSN Position Standでは、 レジスタンス運動前にEAAを摂取した場合、 運動終了後に摂取した場合より大きな同化反応が得られた研究が Key Pointとして整理されています。
一方、運動終了後1時間以内の摂取でも、 より小さいながら同化作用は確認されています。
EAAの必要量は、常に一定とは限りません。
ISSN Position Standでは、 エネルギー摂取が不足した状態では、 正の全身タンパク質バランスを得るために必要となる EAA量が増加する可能性が整理されています。
紹介されている研究の一つでは、 5日間にわたりエネルギー摂取量を30%減少させた条件で、 正の全身タンパク質バランスを得るために必要なEAA量が 約3倍となりました。
減量期、階級制競技、持久系競技。
栄養戦略は、置かれた状況から考える。
この結果は「減量中はEAAを3倍摂取すべき」という意味ではありません。 特定の実験条件で得られた結果であり、 エネルギー不足によってアミノ酸必要量が変化する可能性を示すものです。
FROM EVIDENCE TO PRODUCT DESIGN.
PPNでは、Katsanosらの研究を、 EAA製品を設計するうえでの科学的根拠の一つとして採用しています。
研究で用いられたのは約6.7gのEAA。 さらに、高齢者で筋タンパク質合成の有意な増加が確認された EAA混合物では、そのうち約41%をロイシンが占めていました。
PPNではこの研究を参考に、 「EAAの総摂取量」と 「EAAに占めるロイシンの割合」 という2つの視点を製品設計に取り入れています。
※Katsanosらの研究がPPN製品そのものの有効性を検証したものではありません。 また、ロイシン約41%の明確な優位性が示されたのは高齢者であり、 若年者では26%と41%の両条件で筋タンパク質合成が増加しています。 PPNではこの研究を、摂取量とアミノ酸組成を設計するための 科学的根拠の一つとして位置づけています。
00X' AAA+ALPHAと001' PEPTO FORCE 3.1には、 遊離型EAAに加えて、乳タンパク由来のペプチド原料 PeptoPro®も配合しています。
遊離アミノ酸とジ・トリペプチドでは、 小腸から吸収される際に利用される主な輸送経路が異なります。 PPNでは、この違いに着目してEAAとPeptoPro®を組み合わせています。
遊離型EAAとPeptoPro®を組み合わせることで、 EAA単独より筋タンパク質合成や長期的な運動成果が高まることが、 Katsanosらの研究やISSN Position Standによって 直接証明されているわけではありません。 異なる輸送経路という生理学的特徴と、 PPNがそこから構築した製品設計思想は区別して考える必要があります。
TWO FORMULAS. DIFFERENT PURPOSES.
運動中のエネルギー補給まで一体化するか。 EAA・PeptoPro®・HMBをコンパクトに組み合わせるか。
EAA、PeptoPro®、糖質を一つのパッケージへ。 長時間のトレーニングや競技中に、 エネルギーとアミノ酸を同時に補給するための設計です。
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EAAとPeptoPro®にHMBなどを組み合わせた複合設計。 1本あたりEAA 2,204mg、 3本で6,612mgのEAAを摂取できます。
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Ferrando AA, Wolfe RR, Hirsch KR, et al. (2023).
International Society of Sports Nutrition Position Stand:
Effects of essential amino acid supplementation on exercise and performance.
Journal of the International Society of Sports Nutrition.
20(1):2263409.
Katsanos CS, Kobayashi H, Sheffield-Moore M,
Aarsland A, Wolfe RR. (2006).
A high proportion of leucine is required for optimal stimulation
of the rate of muscle protein synthesis by essential amino acids
in the elderly.
American Journal of Physiology-Endocrinology and Metabolism.
291(2):E381–E387.
本ページでは、研究対象、摂取量、比較条件を区別し、 原料・栄養素に関する研究結果とPPN製品そのものの効果を 混同しないよう記載しています。