ドーパミンという言葉は、アセチルコリンよりも耳にしたことがある方が多いかもしれません。
ドーパミンもまた、アセチルコリンと同じく神経伝達物質の代表格の一つです。
ドーパミンは、「報酬」や「やる気」に関わる神経伝達物質というイメージが強い一方で、実際には注意や認知機能、行動適応などを調節する重要な神経伝達物質でもあります(Nieoullon 2002)。
今回のブログでは111’NEURO DRIVE®︎2.0に配合している、ドーパミンの代謝に関する成分として注目を浴びているマンギフェリンを規格した「Zynamite®︎」をご紹介させていただきます。
Zynamite®︎には、ドーパミンを分解する酵素(COMT)の働きを緩やかに抑える作用が報告されているマンギフェリンという成分が規格されています(López-Ríos et al. 2020)。
カフェインと異なるアプローチの認知パフォーマンス素材
集中力を高める方法として、多くの方がコーヒーやエナジードリンクなどのカフェインを利用しています。
一方で、夕方以降は夜の睡眠に影響するため摂取しづらい、刺激を強く感じる、体感した後にはむしろパフォーマンスが低下する感覚がある、といった理由から、カフェインを控えたいという方も少なくありません。
そのような背景から近年、カフェインと異なるアプローチの認知パフォーマンス素材として注目されているのが、マンゴー葉乾燥エキスZynamite®です。
Zynamite®は、スペインのNektium社が開発した特許取得原料で、主要成分である「マンギフェリン(ポリフェノールの一種)」を60%以上含有するよう標準化されています。
ヒト臨床試験で確認された認知機能への効果
Zynamite®の認知機能に対する作用は、健常成人70名を対象とした二重盲検プラセボ対照クロスオーバー試験で検証されています(Wightman et al. 2020)。
300mgを単回摂取した結果、以下の項目で改善が確認されました。
· 注意力の正確性向上
· エピソード記憶の改善
· 認知負荷課題(連続計算課題)の成績向上
さらに、これらの効果は摂取30分後・3時間後・5時間後のすべての評価時点で認められています。単回摂取後の比較的早い時間帯から、その後の評価時点まで認知機能への利点が確認された点は、Zynamite®の大きな特徴です。
カフェインとZynamite®︎それぞれの特徴
カフェインは、現在もっとも研究が蓄積されている認知パフォーマンス素材の一つです。この点はZynamite®︎は比較になりません。そしてPPNではカフェインを否定している訳ではないことも最初にお伝えいたします。
私たちの脳では、活動時間が長くなるにつれてアデノシンという物質が徐々に蓄積します。アデノシンは「そろそろ休みましょう」という睡眠シグナルのような働きを持ち、眠気や疲労感を生み出します。
カフェインは、このアデノシンが結合するアデノシン受容体(アデノシンの情報を受け取るスイッチ)を一時的に塞ぐことで、眠気を感じにくくし、覚醒状態を高めます。
そのため、仕事や勉強、スポーツ前など幅広い場面で利用されています。
一方で、カフェインの効果が薄れてくると、それまで受容体へ結合できなかったアデノシンが作用し始めるため、人によっては強い眠気や疲労感を感じることがあります。いわゆる「カフェインクラッシュ」と呼ばれる現象です。
また、カフェインの作用時間には大きな個人差があります。これは肝臓でカフェインを分解する酵素の働きや遺伝的な違いなどが影響すると考えられており、数時間で作用が弱まる方もいれば、夕方に摂取したコーヒーで夜眠れなくなる方もいます。
カフェインは非常に有効な素材です。しかしどの時間帯でも、誰にとっても同じように使いやすいか?というとそうではなさそうだ、というのが近年のカフェインに対する捉え方ではないでしょうか。
だからこそ近年では、カフェインとは異なる作用機序で認知機能をサポートする素材にも注目が集まっています。
Zynamite®によるアプローチ
近年、カフェインとは異なる作用機序をもつ認知パフォーマンス素材として注目されているのが、マンゴー葉抽出物 Zynamite® です。
脳が効率よく情報を処理するためには、ドーパミンという神経伝達物質が重要な役割を担っています。
ドーパミンは、必要な情報へ注意を向けたり、認知機能を調節したり、状況に応じた行動を支えたりする重要な神経伝達物質です。
一方、脳内ではCOMT(カテコール-O-メチルトランスフェラーゼ)という酵素がドーパミンを分解しています。
近年、Zynamite®の主要成分であるマンギフェリンには、このCOMTの働きを穏やかに抑える作用が報告されています(López-Ríos et al. 2020)。
その結果、ドーパミンが働きやすい状態を維持しやすくなり、認知パフォーマンスを支えると考えられています。
つまり、Zynamite®はカフェインのようにアデノシン受容体をブロックして眠気を抑える素材ではありません。ドーパミンが働きやすい環境をサポートするという、カフェインとは異なるメカニズムで認知機能を支える素材です。
ドーパミンは先述の通り注意や認知機能、行動適応などを調節する重要な神経伝達物質でもあります(Nieoullon 2002)。
目指すはパフォーマンスの最大化
Zynamite®とカフェインは作用機序が異なります。動物実験では、Zynamite®とカフェインを組み合わせることで、単独摂取を上回る脳波活性化作用が報告されています。目的や場面(時間帯)に応じて使い分け、あるいは組み合わせるという考え方も今後期待されています。
カフェインがいいのか?Zynamite®︎がいいのか?というよりも、私たちのパフォーマンスを最大化するにはどのように使いこなすか?に注目していくべきかもしれません。
~入力・伝達・認知。そして、適応のサイクルを回す。~
111’ NEURO DRIVE® 2.0では、情報入力の中心を担う視覚、そしてその情報の伝達と認知、さらにこれら一連の流れの「適応」のパフォーマンスアップを目指しています。次回は「適応」支える素材として弊社が注目しているCognatiQ®(NutraIngredients-USA Awards 2023 認知機能部門 Ingredient of the Year受賞素材)についてご紹介します。
参考文献
López-Ríos L, Wiebe JC, Vega-Morales T, Gericke N (2020) Central nervous system activities of extract Mangifera indica L. J Ethnopharmacol 260:112996 doi: 10.1016/j.jep.2020.112996
Nieoullon A (2002) Dopamine and the regulation of cognition and attention. Prog Neurobiol 67:53-83 doi: 10.1016/s0301-0082(02)00011-4
Wightman EL, Jackson PA, Forster J, Khan J, Wiebe JC, Gericke N, Kennedy DO (2020) Acute Effects of a Polyphenol-Rich Leaf Extract of Mangifera indica L. (Zynamite) on Cognitive Function in Healthy Adults: A Double-Blind, Placebo-Controlled Crossover Study. Nutrients 12 doi: 10.3390/nu12082194
「111'NEURO DRIVE® 2.0」
本記事でご紹介したマンギフェリン供給源として、NEURO DRIVE 2.0ではZynamite®︎を8粒あたり160 mg配合しています。

入力から適応まで。
脳の神経伝達物質の材料となり、同時に脳のコンディションを守る成分を厳選して配合しています。
- Lutemax2020™️:視覚機能を対象とした研究で使用されているルテイン・ゼアキサンチン素材
- α-GPC:コリン供給源
- cognatiQ®︎:BDNFなど認知機能を対象とした研究で使用されているコーヒーフルーツ由来素材
- Zynamite®(マンゴー葉エキス):マンゴー葉由来素材。認知機能・運動パフォーマンスに関する研究実績あり
- DHA/EPA(Driphorm HiDHA 360):DHA・EPAを配合した魚油素材。マイクロカプセル化技術で酸化防止
- Suntheanin®(L-テアニン):L-テアニン素材
- ムクナ抽出物:ムクナ由来植物エキス
BSCG認証取得済み - 全ロットでドーピング検査を実施。アスリートも安心してご使用いただけます。ビジネスのプレゼン前、資格試験の勉強、そしてスポーツの試合前。ここぞという時の集中力はもちろん、日々の脳疲労ケアとしても活用いただけます。