アスリートにとって気になるのは、プロテインとアミノ酸の使い分けでしょう。プロテインとアミノ酸について、それぞれの特徴、望ましい摂り方を紹介します。
たんぱく質を英訳すると「プロテイン」
「たんぱく質」は、皮膚や毛髪など、人体のあらゆる部位の原料になる栄養素です。人体は7割が水分、2割がたんぱく質で作られていると言われています。たんぱく質なくして、人は生きることはできません。
たんぱく質は英語で「Protein」。これが転じて、プロテインと言えば、たんぱく質を摂るための栄養補助食品を指すようになりました。プロテインは、牛乳や大豆などを元に作られています。
プロテインを分解するとアミノ酸になる?
では、「アミノ酸」とは何なのでしょうか? 正解は“たんぱく質を分解したもの”。逆の言い方をすれば、たんぱく質は“アミノ酸が連結したもの”になります。
たんぱく質を分解させる「消化」
プロテインをいくら飲んだとしても、たんぱく質がそのまま使われるわけではありません。サイズが最も小さいアミノ酸かジペプチド、トリペプチドに分解される必要があります。その分解の働きこそが「消化」。たんぱく質はアミノ酸かジペプチド、トリペプチドへと消化された後、ようやく体内に吸収されるわけです。
筋肉への効果が強い「BCAA」
アミノ酸には、体内で生成できる「非必須アミノ酸」と、体内で生成できない「必須アミノ酸」があります。9種類ある必須アミノ酸は、外部から取り込むしかありません。
必須アミノ酸のうち、筋肉に特によい働きをする「バリン」「ロイシン」「イソイロシン」などがあります。これらには筋肉の分解をおさえ、疲労の回復をうながす効果や集中力を高める効果が期待できますが筋肉は3つのアミノ酸だけでできていないということを忘れてはいけません。昨今BCAAだけに頼りすぎているアスリートが多いのはきになるところです。
プロテインとアミノ酸、使うならどちら?
プロテインとアミノ酸は、吸収速度や成分、価格など、さまざまな面で違いがあります。状況に応じて使い分けるのがよいでしょう。
プロテインを使うなら
プロテインは、体内に吸収するまでに時間がかかります。速くても約2時間程かかるでしょう。胃の負担になりやすいというデメリットもあります。
しかし、強い身体作りにプロテインは欠かせません。コストパフォーマンスに優れているので、十分な量のたんぱく質を摂取できます。ビタミンやミネラルはもちろん、グルタミンやクレアチン、BCAAなどが一緒に摂れるプロテインもあります。
普通のホエイプロテインを使うなら、次のタイミングがおすすめです。
- 食間
アミノ酸のサプリメントを使うなら
アミノ酸の一番のメリットは吸収速度。消化の必要がないので、約30分で吸収できます。アミノ酸をすぐに摂りたい場面こそ、アミノ酸の出番でしょう。
- 運動の前後、または運動中。
- 新しい栄養素が欲しい起床後。
ただし、他の食べ物と一緒に摂ってはいけません。吸収が遅れる可能性があるからです。アミノ酸を摂るのは、食事をしてしばらく経過したときだけにしましょう。価格も安くはありません。同じ量でも、プロテインの倍以上はかかってしまいます。
たんぱく質とアミノ酸の仲間である「ペプチド」
たんぱく質の分解物はアミノ酸だけではありません。「ペプチド」はご存知でしょうか?ペプチドは、複数のアミノ酸による構造物。大豆や牛乳、魚などにも含まれています。
ペプチドに注目すべきは、吸収の速さとアミノ酸の組み合わせです。アミノ酸と同じように解された状態なのですが、腸が吸収しやすいのはペプチドのほうと言われています。
オリンピック選手のために開発されたペプチド素材「ペプトプロ」
ペプチドのうち、アミノ酸の分子が2個のものを「ジペプチド」、3個のものを「トリペプチド」と呼びます。これらがもっとも速く吸収されるペプチドであるのはご存知でしょうか?
このペプチドを原料にしたのが「ペプトプロ」です。ペプトプロは、2004年のアテネ五輪で、オランダ選手団のために開発されました。その効果はメダル獲得に表れており、2008年以後は他国の選手団にも採用されたほどです。吸収がもっとも速いうえに、アレルギー性を低減したペプトプロは、最強のたんぱく質素材といえるでしょう。
アミノ酸がすぐに欲しいときこそ「ペプトフォース」を
プロテインとアミノ酸、どちらを使用しても最終的には“アミノ酸を摂取した”ことになります。たんぱく質の効果を十分に得たいのなら、タイミングや状況に応じて使い分けるべきでしょう。
アミノ酸のサプリメントよりもおすすめしたいのが、ペプトプロが90%も配合された「ペプトフォース」。筋肉や疲労に対して、より素早く、より大きな効果が期待できます。トップアスリートに支持されているペプトフォースを、ぜひお試しください。