「寝る前にプロテインを飲むとよい」と言われます。これは本当なのでしょうか? 睡眠時の体内の様子や、寝る前に最適なプロテインの飲み方などを紹介します。
寝る前にプロテインを飲む理由は「成長ホルモン」
プロテインをやみくもに飲むだけでは、筋肉は増えません。“身体がたんぱく質を求めている状態”にする必要があります。これに深く関わってくるのが「成長ホルモン」です。
脳下垂体から分泌されるヒト成長ホルモンには、おもに次のような作用があります。
- 筋肉の成長や骨の強化を促す。
- 三大栄養素(たんぱく質、炭水化物、糖質)の代謝を促す。
- 疲労を回復させる。
注目したいのは、筋肉への影響。成長ホルモンが分泌されているときは、筋肉の分解を抑え、筋肉量を維持、もしくは増加させようとします。材料になるのは、もちろん「たんぱく質」。十分な量のたんぱく質があれば、筋肉に対する効果が得られるのです。
成長ホルモンが多く分泌されるのは「運動後」と「睡眠中」
では、成長ホルモンの分泌が活発になるのはいつなのでしょうか?
まずは「運動後」。そして、次が「睡眠中」。寝る前にプロテインを飲むとよいとされているのは、このためです。
成長ホルモンが分泌されるピークタイムは?
成長ホルモンは睡眠中、均等に分泌されるわけではありません。分泌量には波があります。特に活発になるのは、眠りについて30分たってからの3時間。この時間帯を狙うと、よりよい効果を得ることができます。
また、分泌量の波のピークは22時から2時までというのは間違った情報です。寝てから最初に始まるノンレム睡眠時に成長ホルモンの分泌は起きるので夜遅くなる人も心配しないでください。
寝る前にオススメのプロテイン
寝る前に飲むなら、どのようなプロテインがよいのでしょうか?乳清が原料のホエイプロテインは向いていません。吸収速度が速く、たんぱく質の供給が長続きしないからです。吸収の速いプロテインは、すぐの供給が求められる運動後や朝食前のほうがよいでしょう。
寝る前に飲むのなら、断然に吸収の遅い「カゼインプロテイン」です。寝る前に関しては吸収の遅いことが重要です。吸収速度の遅いプロテインは長い時間をかけてゆっくりと、たんぱく質を供給し続けてくれます。
カゼインプロテインとは?
牛乳に含まれるたんぱく質「カゼイン」が原料のプロテインです。カゼインはチーズの原料になるほか、プラスチックや塗料にも使われています。カゼインだけのプロテインは、じつはあまりありません。カゼインとホエイの混合プロテインが多いようです。日本で最初にカゼイン主体のプロテインを開発したメーカーはどこだと思いますか?
ソイプロテインとは?
大豆(英語で「Soy」)が原料の植物性プロテイン。健康によいとされるイソフラボンを含んでおり、美容への関心が高い女性に人気があります。ダイエット目的の女性なら寝る前にソイプロテインがいいかもしれませんが筋肉量をできるだけ残して体脂肪を極限までカットしたいボディビルなどをされている女性ならやはりカゼインプロテインの摂取がお勧めです。
寝る前に最適なプロテインの飲み方
カゼインプロテインがいくら良くても夜遅いトレーニングをした後に食事をせずにカゼインプロテインだけで寝てしまうのではトレーニング効果を望みにくくなります。夜遅いトレーニングであっても適度な食事の摂取と就寝前にカゼインプロテインの摂取の組み合わせが理想的です。
飲むのは就寝の1、2時間前
成長ホルモンが分泌されるピークタイムから逆算すると、プロテインを飲むのにベストなタイミングは就寝の1、2時間前になります。ただし夜の時間が少ない人は就寝直前に飲んでも何も問題はありません。
プロテインの摂りすぎに注意
プロテインを1回で摂取する量は定められていませんが摂りすぎには注意しましょう。たんぱく質の摂りすぎは、脂肪が増える原因になりかねません。1日の摂取カロリーが消費カロリーを上回っているときは、寝る前のプロテインは控えたほうがよいでしょう。
寝る前こそ真価を発揮するPPNの「カゼインプロテイン」
寝る前は、プロテインを摂取する絶好のチャンスです。カゼインやソイのような、たんぱく質をゆっくり吸収できるプロテインで筋肉量アップを図りましょう。
PPNの「カゼインプロテイン」は、最高級のカゼインだけを原料にしています。たんぱく質の含有量が高い一方で、余分なもを極限まで排除しています。余計な心配とは無縁のカゼインプロテインを、ぜひ寝る前のお供にお選びください。