PPNメルマガ「楽しむことがなぜ大切か?」を配信しました。

PPNメルマガ「楽しむことがなぜ大切か?」を配信しました。

8月も本当にあっという間に終わった印象のPPN阿久津です。

 

最初に360’PROJOINTに関してのご報告です。

ドーピング検査結果通知がこないまま8月末を迎えてしまいました。

8月中にはなんとか販売開始までいきたいと願っていたのですが、大変申し訳ございません。

検査結果が出ましたらすぐに販売を開始致します。

 

 

今日のメルマガでは「楽しむこと」に関して私なりの考えをご紹介致します。

 

 

アスリートの試合前インタビューで「楽しみます。」というフレーズよく聞きますよね。

 

この一言の意味について考えたことのある方いらっしゃるでしょうか?

 

「楽しむ」という言葉から「遊び」というような

一生懸命からはかけ離れたイメージを連想する方も多いのではないでしょうか?

 

 

楽しむなんて言ってないで全力で試合しろよ!

なんて思って試合を観戦している人もいるかもしれません。笑

 

 

モチベーション3.0の著者ダニエル・ピンクによると

内発的動機を高める要素の一つには熟達が欠かせないということです。

熟達とはまさにそのスポーツを極めるために上達していく過程そのもののことです。

 

 

スポーツを初めた頃は運動をすることそのものが楽しい、

仲間とわいわい練習することが楽しい、

というレベルからスタートすることがほとんどですが、

長期間続けるには上達を伴わずに楽しむということは難しくなってきます。

 

 

上達する過程では停滞したり、下手になったような感覚があったり、実際下手になったり、

直線的に成長を実感できるものではありません。

しかし進歩感が得られると正に「楽しい」世界がそこにはあります。

 

 

そして熟達のためには集中して一生懸命取り組むことが欠かせません。

上達するんだ、という意識で意図的に訓練するからこそ

脳の神経細胞は電気信号を送るだけのレベルから構造的に変化を遂げていきます。

 

 

大谷翔平選手のお父様が以前テレビで素晴らしいお話をされていました。

野球において必要な「走る」「投げる」「打つ」といった基本練習を一生懸命やることが何より大事だと。

 

一生懸命やるからうまくなる。

一生懸命やらなければうまくならない。

うまくなれば楽しくなる。

というようなお話をされていました。

 

 

まさに大谷翔平選手はその指導を体現された選手と言えるかと思います。

大谷選手は素晴らしい才能もお持ちですが、

骨格や運動神経といった身体的な才能を比較すれば他にも秀でた選手は世の中にはいるものです。

 

 

彼がその中でも際立っているのは

人間の動機に関する黄金律である「成長していく過程そのものを楽しむ」

ということに関して誰よりも長けているからかもしれません。

 

 

「あなたは才能がある、才能がある」と言われて育った選手は

一生懸命努力するということに価値を見出さず才能を証明することに躍起になります。

新しいことに段々とチャレンジしなくなります。

 

 

なぜならいつかそのチャレンジによって才能を否定されてしまうからです。

 

 

もう一つ、楽しむことがなぜ大切なのかということを

心理学者のミハイ・チクセントミハイの「フロー理論」からもご紹介します。

 

 

時間を忘れるほど何かにのめり込んだ、

という経験をしたことがある人は多いのではないでしょうか?

 

 

この状態をフローと言います。

 

 

フロー状態が多いほど人生は充実していきます。

時間を忘れるほど没頭する経験、まさに楽しい経験です。

多いにこしたことはありませんよね。

 

 

楽しいという幸福感の高い状態は

脳のパフォーマンス自体を高かめるので

結果的に物事の習得度も高くなります。

 

 

ありがたいことにフロー状態を作るための要素は明らかとなっています。

それは個人の持っているスキルとチャレンジのバランスをどのように取るかということです。

 

 

スキルが高いのに低レベルの練習をしていてはつまらないので集中できません。

 

逆に自分の持っているスキルより遥かに高いチャレンジをする場合は

意識的にも無意識的にも「できない」ことを認識してしまうので

集中力は高まらずフロー状態を経験することはできません。

 

 

自分の持っているスキルより少し高いレベに向けて

具体的な目標設定とフィードバックを得られる状態で

集中して練習に取り組むとフロー状態を経験しやすくなります。

 

 

まさに一生懸命に取り組むことのできる練習です。

 

 

そして没頭することができた練習は究極的に「楽しい」経験なのです。

 

フロー状態楽しい熟達楽しい

好循環サイクルが形成された選手の成長は加速する一方です。

 

側から見たらとても辛そうな練習をしているアスリートが

「楽しい」と言っている意味が理解できますよね。

 

だから試合前に「楽しんできます。」と言う選手が多いのではないでしょうか。

 

明日から9月のスタートです。

毎日楽しんでいきたいですね!

 

来月も引き続きよろしくお願いいたします。

 

阿久津貴史


この投稿をシェアする