プロのアスリートは、食事の間にも「補食」としてプロテインを摂取します。その狙いと効果は何なのでしょうか? 食事以外で飲むときに合うプロテインも紹介します。
食事の間になりがちなカタボリックはプロテインで対処
「アナボリック」と「カタボリック」という言葉はご存知でしょうか? それぞれ、次のような意味があります。
- アナボリック…たんぱく質が十分にあり、筋肉に同化されやすい状態。
- カタボリック…栄養が不足し、筋肉が異化(分解)されてエネルギーにされてしまう状態。
血液中のアミノ酸濃度が高ければアナボリック、低ければカタボリックです。
筋肉には理想的なアナボリック
アナボリックのときに、トレーニングで筋肉を刺激してあげれば、筋肉を大きくすることができます。別の言い方をすれば、アナボリックでないと筋肉は大きくなりません。
アナボリックの状態をいかに保つかが、アスリートにとっては重要と言えます。
筋肉を危機に陥れるカタボリック
カタボリックの状態では、筋肉を維持できません。筋肉がしぼんでしまいます。
カタボリックの原因になりうるのは「たんぱく質が不足している」、または「空腹が続いている」とき。そこで、たんぱく質を補い、腹の足しにもなるプロテインが役立つのです。
食事以外のプロテインでたんぱく質を増量
1日で摂取すべきたんぱく質がどれだけか、ご存知でしょうか? 年齢や性別にも左右されるのですが、アスリートなら「体重(g)÷1000×2」。体重1kgあたり2gと言われています。実際のところ筋肉量を多く必要とするアスリートはこれ以上摂取していることが多いです。
余計な糖質や脂肪の摂取を防ぐ
体重が75kgなら、摂取すべきたんぱく質は150g。これだけの量を肉や魚、牛乳などから摂るのは容易ではありません。糖質(炭水化物)や脂肪を余計に摂ってしまうことも考えられます。
となると、プロテインの出番。プロテインは、たんぱく質の含有率が高い栄養補助食品です。正しい飲み方を守れば、体脂肪が増える心配はいりません。
たんぱく質の摂取回数を増やす
1日に3回の食事だけ摂取した場合、血液中のアミノ酸濃度が高くなるタイミングは1日に3回起きます。ピーク以外のタイミングでは非常に低い時間帯も出てきます。
血液中のアミノ酸濃度の低い時間帯は筋肉の回復が起きにくい時間帯といえます。この時間帯をできるだけ作らないようにするためにアスリートは食間にプロテインを摂取します。
ボディビルダーの中には夜中に目覚ましを何度かかけてプロテインを飲む人もいるほどです。最近はカゼインだけのプロテインも出てきたのでこのようなことをする必要はなくなってきました。
アスリートは、食事以外の補食(間食)でプロテインを飲むことによって、1日トータルの摂取量を増やし、血液中のアミノ酸濃度を維持しているのです。
食事の間に合うプロテインは?
「食事と食事の間」や「食事とトレーニングの間」が空くときに摂取するなら、どのようなプロテインがよいのでしょうか? 原料ごとに考えてみましょう。
ホエイプロテイン
乳清が原料のホエイプロテインは、もっとも市販されているプロテインです。一番の長所は吸収の速さと価格面。約2時間で吸収されます。食事に合わせて飲むと吸収が遅れるので、「空腹でこそ、その速さが活かせる」と考えることもできます。
しかし、アナボリックを長くは維持できません。牛乳に混ぜて飲めば、吸収を遅らせることはできます。
カゼインプロテイン
牛乳のカゼインたんぱく質が原料のプロテイン。こちらは消化と吸収に時間がかかる一方で、アナボリックは長く維持できます。腹持ちもよいので、間食には持ってこいでしょう。食事と食事の間が長いという人はホエイプロテインよりカゼインプロテインを食間に飲むといいでしょう。
ソイプロテイン
大豆が原料のプロテインで、カゼインほどではありませんが、消化と吸収には時間がかかります。腹持ちがよく、美容によいとされるイソフラボンを含んでいるので、ダイエット目当ての女性に人気です。
たんぱく質にかたよらない間食を
プロテインを摂取するときの基本と言えますが、たんぱく質ばかりを摂るのは好ましくありません。適度な炭水化物の摂取はプロテインの吸収を高めたり筋グリコーゲンの早期回復に役立ちます。ビタミンやミネラルといった、身体の調子を整えてくれる栄養も一緒に摂るようにしましょう。
食事の間のプロテイン摂取を最大限に活かすには?
一日に摂るべきたんぱく質の量を守り、カタボリックの状態をさけるためにも、食事以外でのプロテイン摂取は役に立ちます。
その効果を高めてくれるものこそ、最高級のプロテインではないでしょうか。スポーツサプリメントで高い実績を誇るPPNは、次の商品をそろえています。
- アミノ酸のサプリメントよりも速いスピードでアミノ酸濃度を高められる「ペプトフォース」。
- 1食分のビタミンが補給できるうえに、食事の間が長くなりそうなときも役立つ「カゼインプロテイン」。
ぜひ、お役立てください。