クラスターデキストリンの注目すべき特徴
クラスターデキストリンは、他の糖質（マルトデキストリンやブドウ糖）に比べて、どこが優れているのでしょうか？“運動”というキーワードとつながりの深い特徴をピックアップします。
胃の通過速度が他の糖質に比べて圧倒的に速い
質の高いパフォーマンスを保ち、トレーニングの効果を高めるためには、運動中もエネルギーの補給を行いたいところ。
とはいえ、運動時の飲食物の摂取は胃腸の負担になりがちです。間違った物を摂取するとむしろ、逆効果になりかねません。しかし、クラスターデキストリンは胃の通過速度が他の糖質に比べて速いためこれらの心配とは無縁です。
血糖値を急激に上げない
胃の通過はブドウ糖などに比べて速いにも関わらず、単糖類のように血糖値を急激に上げないのがクラスターデキストリンの最大の利点です。
血糖値が急に変わると、疲労困憊までの運動持続時間を減少させたり、脂肪の増加につながることがあります。登山で疲れた時に甘いものを食べることが推奨されていますがその後しばらくして逆に急に疲れた経験をしたという人が大勢います。その現象がまさに血糖値の乱高下によるものです。
クラスターデキストリンは運動時に安定的に糖を供給するため疲労困憊までの運動持続時間を大幅に延長することができます。
下の結果を見てください。
これは筑波大学の水泳部のトップスイマーを対象に疲労困憊になるまでの持続時間を測定した実験結果です。
- 水だけ摂取群…309秒
- ブドウ糖ドリンク摂取群…283秒
- クラスターデキストリン®ドリンク摂取群…504秒
実験内容は流水プールで75%強度に設定された運動強度で5分間の遊泳と3分の休憩を挟むものを10セット繰り返し、その後に90%の強度にまで運動強度を上げて疲労困憊に至までの時間を測定しました(疲労困憊の判定は測定開始位置から後方に1.0メートル流された時点とする)。
面白いことにブドウ糖ドリンク摂取群は水しか飲まないグループよりもタイムが悪くなっています。
ブドウ糖が急激なインスリンの分泌を刺激し、結果的に運動後半になるほど血中のブドウ糖が返って低下しエネルギー切れを起こしてしまうからです。
水によく溶ける
クラスターデキストリンは冷たい水にもよく溶けますし、溶液がにごったり、固まったりということもあまりありません。一般に、高分子のデキストリンは水に溶けにくいものばかりです。
クラスターデキストリンも高分子なだけに、その水溶性の高さは特筆に値するのではないでしょうか。クラスターデキストリンは、高分子のデキストリンの弱点を克服していると言えます。
濃度が高くても、浸透圧が低い
この特徴は、運動中に飲むワークアウトドリンク（ハイポトニック飲料）で発揮されます。運動中は、浸透圧が体液よりも低いほうが、飲料の成分が身体に染み込みやすいからです。
化粧品や食品の成分にもなるクラスターデキストリン
クラスターデキストリンは、コーンスターチ（トウモロコシのデンプン）を原料に江崎グリコが開発しました。商標権も同社が持っています。
クラスターデキストリンのおもな用途はスポーツサプリメントですが、化粧品や食品でも広く使われています。食品の成分としては、おもに次のような効果があります。
- 揚げ物の食感を上げる。
- 食品の酸味や苦味をおさえる。
- 米飯や麺類をほぐれやすくする。
クラスターデキストリンの「クラスター」とは？
一般的に、クラスター（cluster）は英語で「集団」や「群れ」などの意味を持ちます。では、科学の世界でクラスターといえば何を指すのでしょうか？
それは「原子や分子などの集合体」。水や炭素のクラスターが有名です。つまり、クラスターデキストリンは「クラスター構造を持つ多糖類」ということ。
クラスターデキストリンの「デキストリン」とは？
デキストリンは糖質（炭水化物）の一種。デンプンなどの糖質は人が口にすると、唾液によって多糖類のデキストリンと二糖類のマルトース（麦芽糖）に分解されます。
これらが最終的に、小腸で単糖類のグルコース（ブドウ糖）やフルクトース（果糖）に分解されて、吸収されるのです。その使い道が“身体や脳を動かすエネルギー”であることは、ご存知でしょう。
運動時の摂取に最適な糖質こそ「クラスターデキストリン」
簡単に小腸まで送られて、血糖値を急変させることもない。水に溶けやすいうえに、運動で疲れた身体に効率よく吸収される。クラスターデキストリンの特徴は、運動時に摂取する糖質として、いかに優れているかを示すものばかりです。
このクラスターデキストリンを使っているのが、PPNのAAAペプト。運動中に摂取するのにベストなたんぱく質「ペプトプロ」も配合した、最強のワークアウトサプリメントです。ぜひ、お試しください。
