関節サプリメントの素材として熱い視線を浴びているのが非変性ii型コラーゲンです。非変性ii型コラーゲンはどのような特徴を持ち、いかような効果が期待できる物質なのでしょうか?
軟骨の主成分である非変性ii型コラーゲン
人体の軟骨が何でできているかご存知でしょうか?まずは水。全体の60~80%が水分と言われています。次に多いのが、非変性ii型コラーゲン。15~20%を占めます。つまり、非変性ii型コラーゲンこそが軟骨の主成分なのです。
「コラーゲン」とは?
コラーゲンと聞くと、美容をイメージされる方もいるのではないでしょうか。コラーゲンはタンパク質の一種で、人体のタンパク質のうち30%を占めています。部位別に見ると、皮膚は70%、骨基質(骨を作っている組織)は90%がコラーゲンでできていると言われています。
「ii型」とは?
2007年の時点で見つかっていたコラーゲンは28種類。それぞれの名前はi型、ii型、iii型、iv型…というふうに付けられています。
では、人体にあるコラーゲンは何型なのでしょうか?皮膚や血管、腱などにあるのが「i型コラーゲン」で、軟骨にあるのが「ii型コラーゲン」です。
「非変性」とは?
コラーゲンは熱に弱く、50度以上の熱を加えると組織の構造が崩れてしまいます。この変化こそが「変性」です。では、非変性コラーゲンとは何なのでしょうか? それは、熱で変性していない、つまり、“体内にある状態そのままのコラーゲン”と考えることができます。
軟骨にダイレクトに届く非変性ii型コラーゲン
サプリメントの成分で「ii型コラーゲン」と記載されているのを見たことはありませんか?これは変性ii型コラーゲンであり、非変性ii型コラーゲンではありません。変性のコラーゲンは経口摂取しても、体内でアミノ酸などに分解されてしまいます。
しかし、非変性ii型コラーゲンは消化の過程で分解されることはありません。しかも、「エピトープ」という抗体結合部位のおかげで、異物ではなく、栄養として認識されるのです。これこそが、非変性ii型コラーゲンの最大のメリット言えます。
変性ii型コラーゲンの商品が多いのはなぜ?
熱で変性しやすく、酵素で簡単に分解されるii型コラーゲンは抽出が難しい成分でした。変性したii型コラーゲンの商品が多いのは、このためです。しかし、アメリカのハーバード大学が非変性のままの抽出に成功。臨床試験が重ねられたうえで、非変性ii型コラーゲンがサプリメントに使われるようになったのです。
非変性ii型コラーゲンの多くは、鶏や鮭の軟骨から抽出されています。「UC-Ⅱ」という商品名が知られていますが、これはアメリカのインターヘルス社の商標です。
非変性ii型コラーゲンを利用しているのは?
非変性ii型コラーゲンのサプリメントは、どういう人たちに利用されているのでしょうか?多いとされるのが、変形性膝関節症やリウマチに悩む人たち。カプセルタイプのサプリメントが主流なのですが、摂取する量が少なくて済むのも人気の理由のようです。
非変性ii型コラーゲンを使った商品は今後、さらに増えていくのではないでしょうか。
スポーツでも期待されている非変性ii型コラーゲン
軟骨の主成分そのものであり、摂取すればしっかりとした体感が期待できる非変性ii型コラーゲン。この新しい成分に熱い目を向けているのが、アスリートたちです。アスリートにとって、強い強度のトレーニングが行えなかったり、本番で本来のパフォーマンスを発揮できなかったりというのは避けなければなりません。
PPNの「プロジョイント」は、トップアスリートのためにPPNが開発した関節サプリメントです。
非変性ii型コラーゲンのほかに、軟骨に多く含まれるプロテオグリカンや、田七人参とエゾウコギから抽出された素材「オスコレットJO」を配合しています。グルコサミンもコンドロイチンもヒアルロン酸も含んではいません。ぜひ、手に取ってみてください。