制約主導アプローチ(Constraints-led Approach)について解説

「練習では完璧なのに、本番になると動けなくなる」「教えられた通りにやっているのに、試合で通用しない」「プレゼンで頭が真っ白になり、準備した内容が出てこない」──。

このような経験は、単なる「メンタルの弱さ」や「練習不足」ではありません。運動学習とスキル習得の観点から見ると、練習環境と本番環境の「制約」が一致していないことが原因です。

本記事では、スポーツ科学の最前線で注目される制約主導アプローチ(Constraints-Led Approach, CLA)を、アスリートだけでなくビジネスパーソンにも応用できる形で解説します。

本記事はアスリートとビジネスパーソン両方に向けて書かれています。各セクションで「スポーツでの応用」「ビジネスでの応用」の両方を紹介していますので、あなたの状況に合った例を中心に読み進めてください。ただし、根底にある原理は共通です。

 

著者プロフィール
著者紹介:阿久津貴史 (公式HP)

株式会社ピークパフォーマンスニュートリション(PPN)
代表取締役
パワーリフティングジム TXP代表(公式HP)
NPO法人東京都パワーリフティング協会 副理事長(公式HP)

元パワーリフティング選手(2023年11月の世界選手権を最後に引退)
2010年~2023年105kg級日本代表(2021~2023年団長)
2012~2023年全日本選手権12連覇
NSCA-CPT(2001年取得)
NSCAストレングス&コンディショニングスペシャリスト(2004年取得)
公認スポーツメンタルコーチ



プライベートでは東京都立大学大学院人間健康科学研究科「知覚運動制御研究室」に所属し第一人者の樋口貴広教授の元で研究生活を送っている。

制約主導アプローチ(CLA)とは?本番で使えるスキルを身につけるには

制約主導アプローチ(Constraints-Led Approach, CLA)は、「制約(Constraints)」を操作することで、学習者が自ら機能的かつ適応的な動きを発見するという運動学習方法です。生態心理学(Ecological Psychology)と動的システム理論(Dynamical Systems Theory)を統合した運動学習理論であるエコロジカルダイナミクスアプローチ(Ecological Dynamics Approach)における実践的方法が制約主導アプローチとされています。

Renshaw & Chow (2018)の研究では、CLAの核心が以下のように説明されています:

  • 個体制約(Individual Constraints): 学習者自身の身体的・心理的特性(身長、筋力、認知能力、集中力など)
  • 環境制約(Environmental Constraints): 物理的環境(天候、グラウンドの状態、会議室の広さ、照明など)
  • 課題制約(Task Constraints): タスクのルールや目標(得点方式、制限時間、プレゼンの形式など)

3つの制約を日常例で理解する

【例1】バスケのシュート練習:
個体制約: 疲れているか、緊張しているか、視力は十分か
環境制約: 屋内か屋外か、観客がいるか、ゴールの高さ
課題制約: シュート制限時間、ディフェンスの有無、得点ルール

【例2】プレゼン:
個体制約: 疲労度、緊張レベル、声の大きさ
環境制約: 会議室の広さ、聴衆の人数、オンラインかオフラインか
課題制約: 発表時間、質疑応答の有無、資料の枚数制限

これらの条件が1つでも変わると、最適な動き方も変わる——これがCLAの核心です。

これら3つの制約が相互作用することで、その状況に最適な動きや判断が自然と現れるのです。

従来の指導法との決定的な違い

従来の指導(処方的アプローチ):
「肘をこの角度に」「足をこの位置に」と、理想的な動作を細かく指示し、それを正確に再現させる。

制約主導アプローチ(CLA):
環境や課題を工夫することで、学習者が自分の身体で最適解を探索し、発見する。指導者は「制約をデザインする」役割を果たす。

なぜビジネスパーソンにも重要なのか
プレゼンテーション、交渉、チームマネジメント──これらすべては「環境制約」「課題制約」「個体制約」の中で行われるパフォーマンスです。CLAの原理を理解することで、本番環境を想定した練習設計が可能になり、実戦での適応力が劇的に向上します。

なぜ「練習では完璧なのに、本番で失敗する」のか?

この現象の背後には、「代表性(Representativeness)」という概念があります。

「代表性」を一言で言うと

練習環境が本番をどれだけ正確に再現しているか、ということです。

悪い例: 誰もいないゴール前で何千回もシュート練習 → 本番でディフェンダーがいると通用しない
良い例: 実際にディフェンダーをつけて、試合と同じ疲労度・時間帯で練習 → より本番のためになる練習となる

Renshaw et al. (2016)の研究でも、練習環境が本番環境をどれだけ代表(再現)しているかが、「練習で身につけたスキルが本番でも使えるか」を決めることが示されています。

代表性の低い練習の例

スポーツの場合:

  • 相手がいない状態でのシュート練習(ディフェンスのプレッシャーという「課題制約」が欠如)
  • 静止したボールでのパス練習(動的な状況判断という「環境制約」が欠如)
  • 疲労していない状態での技術練習(試合後半の「個体制約」が欠如)

 

ビジネスの場合:

  • 一人で原稿を読むプレゼン練習(聴衆の反応という「環境制約」が欠如)
  • 時間制限の緩い資料作成(締め切りという「課題制約」が欠如)
  • 休日に意思決定練習(平日の疲労時における「個体制約」が欠如)

代表性の低い練習がもたらす問題
代表性の低い環境で習得したスキルは、本番の制約が加わった瞬間に崩壊します。これは「メンタルの弱さ」ではなく、練習環境と本番環境の制約の不一致が原因といえます。

制約を操作してスキルを最適化する:実践的アプローチ

CLAの強みは、制約を意図的に操作することで、学習者に最適な動きを「発見させる」点にあります。

課題制約の操作:ルールや目標を変える

Gray (2020)の野球研究では、打撃練習で「フィールドの反対側に打つ」という課題制約を設定することで、選手が自然と最適なスイング軌道を発見したことが報告されています。

なぜ「反対側に打つ」ルールが効果的なのか

通常、右打者は左方向(引っ張り)に打ちやすいですが、「右方向(流し打ち)に打て」というルールを課すだけで、コーチが細かく指示しなくても、自然と:

・バットの軌道が変わる
・体重移動のタイミングが変わる
・ボールを引きつけて打つようになる

つまり、「どう打つか」を教えるのではなく、「どこに打つか」という目標を変えるだけで、体が勝手に最適な動きを見つけるのです。

スポーツでの応用例:

バスケットボールでは「ボールを持ってから3秒以内にシュート」というルールを設定することで、選手は素早い判断力を養うことができます。同様に、サッカーでは「タッチ数制限つきミニゲーム」を行うことで、パスの精度とポジショニングが自然と向上します。

  • バスケットボール:「ボールを持ってから3秒以内にシュート」→ 素早い判断力
  • サッカー:「タッチ数制限つきミニゲーム」→ パスの精度とポジショニング向上
  • テニス:「サーブ後、必ずネットに詰める」→ 攻撃的なプレースタイル

 

ビジネスでの応用例:

  • プレゼン練習:「スライド5枚以内、10分厳守」→ 本質を伝える力が向上
  • 会議:「発言は1人30秒まで」→ 簡潔に要点を伝える訓練
  • 企画書作成:「A4用紙1枚に収める」→ 情報の優先順位づけ能力が向上

環境制約の操作:練習環境を本番に近づける

Correia et al. (2018)は、環境制約を本番に近づけることで、状況認識能力と適応力が飛躍的に向上することを示しました。

スポーツでの応用例:

  • 格闘技:試合と同じ体重、同じ疲労度での練習
  • 陸上競技:本番と同じスタート時刻、同じ気温での練習
  • チームスポーツ:試合会場で練習する、観客を入れた練習試合を行う

 

ビジネスでの応用例:

  • プレゼン:本番環境に近しい会議室で、同僚を聴衆役にして練習
  • 交渉:ロールプレイで相手役に「難しい質問」を用意してもらう
  • 意思決定:時間制限と情報制限を設けた模擬演習

個体制約の操作:自分の状態を本番に合わせる

Woods et al. (2020)の研究では、ハイレベルなアスリートは「個体制約」を本番に近づけることで、パフォーマンスの再現性を高めていることが示されています。

スポーツでの応用例:

  • 試合後半を想定した疲労状態での技術練習
  • 試合と同じ食事タイミングでの練習
  • プレッシャーがかかる状況(ペナルティあり、練習試合に観客を呼ぶ)での練習

 

ビジネスでの応用例:

  • 重要なプレゼンの前日、あえて睡眠時間を制限して練習(疲労時の集中力を鍛える)
  • 朝型の人は午後の会議、夜型の人は朝の会議を想定した練習
  • ストレスがかかった状態(締め切り直前)での意思決定練習

制約操作の実践原則

  • 段階的に制約を増やす: いきなり本番と同じ制約では学習が進まない。まずは1つの制約から始める
  • フィードバックを重視: 制約を操作した結果をモニタリングし、適切な難易度を見つける
  • 個人差を尊重: 同じ制約でも、個人によって最適な動きは異なる。画一的な「正解」を押し付けない

ここまで、制約を操作する具体的な方法を見てきました。次に、これらの制約操作をより効果的にするための指導理論「非線形ペダゴジー」について解説します。

非線形ペダゴジー:創造性と適応力を引き出す

「非線形ペダゴジー」を簡単に言うと

「全員に同じ道筋で教えない」という考え方です。

従来の指導(線形 = まっすぐな一本道):
ステップ1 → ステップ2 → ステップ3と、全員が同じ順番・同じ方法で習得していく。
例:「新入部員はまずフォームを完璧にしてから、次にシュート練習」

非線形ペダゴジー(曲がりくねった道):
人によって学び方も、順番も、かかる時間も違う。ゴールに着けば道筋は何でもOK。
例:「ゲームしながら、自分に合った方法を見つけていく」

CLAと密接に関連するのが、非線形ペダゴジー(Nonlinear Pedagogy)です。この理論は、学習の進み方が「全員同じステップを踏む一本道」ではなく、個人ごとに違う経路をたどることを前提としています。

Chow et al. (2021)の研究では、シンガポールの体育教育において非線形ペダゴジーを実践した結果が報告されています。

非線形ペダゴジーの3つの柱

1. 変動性(Variability)の重視

同じ動作を繰り返すのではなく、意図的に条件を変化させることで、適応力が向上します。毎回同じ条件ではなく、距離・角度・相手の位置などを変えながら練習することで、様々な状況に適応できる力が身につきます。

Orangi et al. (2021)の研究では、サッカー選手に対して「差異学習(Differential Learning)」や「非線形ペダゴジー」といった、毎回異なる制約下で練習させる方法が創造的なプレーの創発につながったことが示されています。特に、非線形ペダゴジーは行動のバリエーション(多様性)を最も高める効果がありました。

スポーツでの応用:

  • シュート練習で、毎回異なる距離・角度・守備位置から打つ
  • パス練習で、毎回異なるボールの種類(重さ・大きさ)を使う

 

ビジネスでの応用:

  • プレゼン練習で、毎回異なる聴衆設定(専門家向け、初心者向け、経営層向け)を想定
  • 交渉ロールプレイで、相手役の態度を毎回変える(協力的、批判的、無関心)

 

2. 自己組織化(Self-Organization)の促進

ヒトの身体は多くの関節や筋を持つ高自由度のシステムであり、同じ結果を達成するための動きは一つではありません。毎回全く同じ動きを再現することは不可能です。この「自由度の多さ=制御の難しさ」は、ベルンシュタインが指摘したように、運動制御における根本的な問い(自由度問題)です。

非線形ペダゴジーや制約主導アプローチでは、この自由度問題を自己組織化という現象を理解することで乗り越えます。言語による動作の直接的指導ではなく、運動課題や環境を適切に操作することで、目的のパフォーマンスを達成するために身体は自ら秩序だった協調構造を作り出すと考えます。この協調構造を作り出すことが自己組織化です。

「自己組織化」の比較

❌ 従来の指導:
コーチ:「肘は90度、足は肩幅、体重は前足に60%」
→ 選手:その通りに真似する

⭕ 自己組織化:
コーチ:「あの的に当ててみて」(制約だけ与える)
→ 選手:試行錯誤しながら、自分の体格・筋力に合った動き方を自然と発見

結果:背が高い人、低い人、筋力がある人、ない人——それぞれが違う動きにたどり着くが、全員「的に当たる」というゴールは達成。

重要なのは「正しい動きを教える」ことではなく、「いつでも状況に応じた正しい動きが自然に生まれるスキルを獲得すること」であり、自己組織化の促進を目指します。

 

3. 探索の奨励(Encouragement of Exploration)

「探索の奨励」を簡単に言うと

「色々試してみていいよ、失敗してもOK」という環境を作ることです。

❌ 従来の指導:
「このフォームが正解。それ以外は間違い。失敗は許されない」
→ 選手:失敗を恐れて、安全な方法しか試さない
→ やらされている感が強い(外発的動機づけ)

⭕ 探索の奨励:
「色んな打ち方を試してみて。どれが一番しっくりくる?」
→ 選手:自由に試行錯誤できる
→ 自分で発見する楽しさを感じる(内発的動機づけ)

失敗を恐れず、多様な解決策を試すことを奨励します。

Moy et al. (2019)の研究では、非線形ペダゴジーを採用した指導者の下で学んだ学生は、内発的動機づけ(自分からやりたいという気持ち)が有意に高かったことが報告されています。

なぜ「探索」が「やる気」につながるのか

細かく指示されると:
→ 「言われた通りにやるだけ」
→ つまらない、やらされている感

自由に探索できると:
→ 「自分で発見した!」という達成感
→ もっと試したい、上達したいという意欲が湧く

これが「内発的動機づけ」——誰に言われなくても、自分からやりたくなる状態です。

非線形ペダゴジーは主に身体的スキルの習得に焦点を当てていますが、パフォーマンスには認知機能も深く関わっています。次に、脳のパフォーマンスとCLAの関係を見ていきましょう。

脳のパフォーマンスとCLA:認知的制約の重要性

CLAは身体的スキルだけでなく、認知機能にも深く関わっています。特に、プレッシャー下での判断力や集中力は、「認知的制約」として機能します。

認知的制約とは

認知的制約とは、注意力、記憶、判断速度、情報処理能力など、脳の働きに関する制約です。

認知的制約の具体例

サッカーの試合後半:
・体は疲れていないのに、判断が遅くなる(認知的疲労)
・いつもなら見えるパスコースが見えなくなる(注意力の低下)
・同じミスを繰り返す(ワーキングメモリの低下)

 

プレゼン本番:
・緊張で準備した内容が飛ぶ(記憶へのアクセス障害)
・質問に対する反応が遅くなる(情報処理速度の低下)
・複数の質問を同時に処理できない(注意の分割困難)

Choo et al. (2024)のスコーピングレビューでは、スキル習得において注意(attention)や指導デザイン、知覚トレーニングなど多様な介入が用いられており、認知機能が重要な役割を果たすことが示されています。

認知的制約を最適化する3つの戦略

1. 注意の焦点を操作する

「外的焦点(動作の結果に注意)」と「内的焦点(動作そのものに注意)」を使い分けることで、パフォーマンスが変化します。

  • 外的焦点の例:「ボールの軌道を見る」「相手の動きを予測する」
  • 内的焦点の例:「肘の角度を意識する」「足の位置を確認する」

一般的に、外的焦点の方がパフォーマンスが高まることが多くの研究で示されています。

 

2. 認知的負荷を段階的に増やす

初期段階では認知的負荷を低く保ち、徐々に複雑なタスクに移行します。

  • ステップ1:単純な動作の習得(認知的負荷:低)
  • ステップ2:複数の要素を組み合わせる(認知的負荷:中)
  • ステップ3:時間制限や対人要素を加える(認知的負荷:高)

3. 脳のコンディションを整える

脳のコンディションを整えることで、本番環境での認知機能を安定させることができます。栄養、睡眠、ストレス管理など、総合的なアプローチが重要です。

ここまでの理論を踏まえて、実際にどのように日常の練習や仕事に取り入れるか、具体的なプログラムを見ていきましょう。

実践:制約主導アプローチを日常に取り入れる

ここまでの理論を、具体的な実践プログラムに落とし込みます。

重要:これらは一例です
以下で紹介するプログラムは、あくまで一例です。あなたの競技レベル、経験、目標、利用可能な時間によって最適な方法は異なります。非線形ペダゴジーの原則に従い、これらを出発点として、自分に合った方法を探索してください。

アスリート向け:制約操作による練習設計

週間練習プラン例(バスケットボール)

月曜日:課題制約の操作

  • 3対3でタッチ数制限(ボールを持ってから3秒以内にパス/シュート) → 素早い判断力
  • シュート制限5対5(ペイントエリア外からのみ) → 外角シュート精度向上

水曜日:環境制約の操作

  • 試合と同じ時間帯での練習 → 本番と同じ体内リズム
  • 試合会場での練習、または練習試合に観客を呼ぶ → プレッシャー耐性向上

金曜日:個体制約の操作

  • 試合想定の疲労を蓄積した状態での技術練習
  • 試合と同じ食事タイミングでの練習

ビジネスパーソン向け:制約操作によるスキル向上

プレゼンテーション能力の向上プラン

Week 1:課題制約の操作

  • 5分間プレゼン(時間制限) → 要点を絞る力
  • スライドなしプレゼン → 口頭説明力向上
  • 質疑応答時間を倍にする → 想定外の質問への対応力

Week 2:環境制約の操作

  • 実際の会議室での練習
  • 同僚に「難しい質問役」を依頼
  • オンライン・オフライン両方で練習

Week 3:個体制約の操作

  • 疲労時(終業後)の練習
  • 本番と同じ時間帯での練習
  • プレッシャーをかける(上司同席での練習)

制約操作の鉄則
1. 1つずつ制約を変える: 複数の制約を同時に変えると、何が効果的だったか分からなくなる
2. 記録をつける: どの制約がパフォーマンス向上につながったかを振り返る
3. 失敗を歓迎する: 制約を操作した結果、一時的にパフォーマンスが下がるのは正常。探索プロセスの一部

補足:本番環境での認知機能をサポートするツール

ここまで、制約をデザインすることでスキルを最適化する方法を解説してきました。加えて、本番のプレッシャー下で脳のパフォーマンスを安定させるためのサプリメントも、パフォーマンス発揮の一助となります。

111'NEURO DRIVE

本番環境での認知機能をサポートするサプリメント

PPNが開発した111'NEURO DRIVE®は、プレッシャー下での認知機能をサポートすることで、本番環境におけるパフォーマンス発揮を助けるために設計された製品です。

9種類の機能性原料を独自配合

  • Neumentix® 150mg - 集中力の持続(90日間試験で11%向上)
  • Zynamite® 80mg - 反応時間9.9%短縮、精神的疲労40%軽減
  • α-GPC 60mg - アセチルコリン前駆体、素早い判断をサポート
  • LIPAMIN PS™ 40mg - ストレス下での記憶力向上
  • Suntheanin® 40mg - プレッシャー下でのリラックスした集中

✓ BSCG認証取得済み(全ロット検査済み・アスリート使用可能)
✓ 査読済み研究論文に基づく配合設計
✓ カフェインフリー(持続的覚醒)

まとめ:制約をデザインして、本番で勝つ

制約主導アプローチ(CLA)は、「何を教えるか」ではなく「どのような環境で学ばせるか」に焦点を当てた、革新的な学習理論です。

本記事で解説した内容をまとめます:

  • 代表性が鍵: 練習環境が本番環境を代表していないと、スキルは転移しない(Renshaw et al., 2016)
  • 制約を操作する: 課題・環境・個体の3つの制約を意図的にデザインすることで、最適な動きが創発する(Renshaw & Chow, 2018)
  • 非線形ペダゴジー: 変動性を重視し、個人ごとに異なる学習経路を尊重することで、創造性と適応力が向上する(Chow et al., 2021)
  • 認知的制約の最適化: 脳のコンディションを整えることで、プレッシャー下でのパフォーマンスが向上する

スポーツでもビジネスでも、本番で最高のパフォーマンスを発揮するためには、練習環境を本番に近づけ、適切な制約を設計することが不可欠です。

今日から始められるCLAの第一歩

1. 本番環境を分析する: 課題・環境・個体の3つの制約をリストアップ
2. 練習環境との差を特定する: どの制約が欠けているかを明確にする
3. 1つの制約から始める: 最も重要な制約を1つ選び、練習に組み込む
4. フィードバックを集める: パフォーマンスの変化を記録し、調整する

参考文献

1. Renshaw, I., & Chow, J. Y. (2018). A constraint-led approach to sport and physical education pedagogy. Physical Education and Sport Pedagogy, 24(1), 103-116. https://doi.org/10.1080/17408989.2018.1552676

2. Renshaw, I., Araújo, D., Button, C., Chow, J. Y., Davids, K., & Moy, B. (2016). Why the Constraints-Led Approach is not Teaching Games for Understanding: a clarification. Physical Education and Sport Pedagogy, 21(5), 459-480. https://doi.org/10.1080/17408989.2015.1095870

3. Correia, V., Carvalho, J., Araújo, D., Pereira, E., & Davids, K. (2018). Principles of nonlinear pedagogy in sport practice. Physical Education and Sport Pedagogy, 24(2), 117-132. https://doi.org/10.1080/17408989.2018.1552673

4. Chow, J. Y., Komar, J., Davids, K., & Tan, C. W. K. (2021). Nonlinear Pedagogy and its implications for practice in the Singapore PE context. Physical Education and Sport Pedagogy, 26(3), 230-241. https://doi.org/10.1080/17408989.2021.1886270

5. Gray, R. (2020). Comparing the constraints led approach, differential learning and prescriptive instruction for training opposite-field hitting in baseball. Psychology of Sport and Exercise, 51, 101797. https://doi.org/10.1016/j.psychsport.2020.101797

6. Orangi, B. M., Yaali, R., Bahram, A., Van Der Kamp, J., & Aghdasi, M. T. (2021). The effects of linear, nonlinear, and differential motor learning methods on the emergence of creative action in individual soccer players. Psychology of Sport and Exercise, 57, 102009. https://doi.org/10.1016/j.psychsport.2021.102009

7. Lindsay, R., Komar, J., Chow, J. Y., Larkin, P., & Spittle, M. (2023). Different pedagogical approaches to motor imagery both demonstrate individualized movement patterns to achieve improved performance outcomes when learning a complex motor skill. PLOS ONE, 18(11), e0282647. https://doi.org/10.1371/journal.pone.0282647

8. Moy, B., Renshaw, I., & Davids, K. (2019). Preservice teachers implementing a nonlinear physical education pedagogy. Physical Education and Sport Pedagogy, 24(6), 565-581. https://doi.org/10.1080/17408989.2019.1628934

9. Woods, C. T., McKeown, I., O'Sullivan, M., Robertson, S., & Davids, K. (2020). Theory to Practice: Performance Preparation Models in Contemporary High-Level Sport Guided by an Ecological Dynamics Framework. Sports Medicine - Open, 6, 36. https://doi.org/10.1186/s40798-020-00268-5

10. Choo, L. T. L., Novak, A. R., Impellizzeri, F. M., Porter, C., & Fransen, J. (2024). Skill acquisition interventions for the learning of sports-related skills: A scoping review of randomised controlled trials. Psychology of Sport and Exercise, 71, 102615. https://doi.org/10.1016/j.psychsport.2024.102615

注意事項
本記事は、アスリートおよびビジネスパーソンのパフォーマンス向上を目的とした情報提供であり、医学的なアドバイスを意図するものではありません。個別の状況に応じた専門的なアドバイスについては、適切な専門家にご相談ください。

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講師は2011年〜2023年の間、全日本選手権パワーリフティング105kg級(フルギアカテゴリー)で12連覇を達成したPPN代表 阿久津貴史(2004年〜NSCAストレングス&コンディショニングスペシャリスト)です。現在は東京都立大学 大学院 人間健康科学研究科 知覚運動制御研究室に所属して、パワーリフティング種目の運動制御に関する研究をしています。

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