カゼインプロテインは、ホエイプロテインと同じく、牛乳が原料のプロテインです。では、カゼインプロテインの特徴や効果、ホエイプロテインとの違いは何なのでしょうか?
カゼインプロテインの成分は?
たんぱく質の栄養補助食品であるプロテインサプリメント。さまざまな商品がありますが、原料で大きく分けることができます。
えんどう豆が原料の「ピープロテイン」、卵由来の「エッグプロテイン」、牛肉の「ビーフプロテイン」は、日本ではあまり見かけません。日本の市場に多いのは、大豆の「ソイプロテイン」と、牛乳から作られる「ホエイプロテイン」「カゼインプロテイン」です。
チーズの原料にもなるカゼイン
カゼイン、ホエイともに正体は“牛乳のたんぱく質”。その比率は固形物であるカゼインが8割、水溶液であるホエイが2割となっています。ホエイの別名は「乳清」です。ホエイは、リコッタチーズの原料やホエー豚の飼料としても知られています。
チーズの主要な原料であるカゼインの用途は、乳製品だけにとどまりません。化粧品の安定化剤、プラスチック、塗料などの原料としても使われています。
カゼインの性質
カゼインには、次のような性質があります。
- カルシウムと結合しやすい。
- 高たんぱくで、栄養価が高い。
- 溶解しにくい(ここが利点になってくる)。
カゼインプロテインの特徴とは?
プロテインとしてのカゼインとホエイには、どのような違いがあるのでしょうか?
消化と吸収の遅さ
カゼインプロテインとホエイプロテインの一番の違いは、摂取してから消化、吸収されるまでの時間です。ホエイは約2時間、カゼインは約7時間と言われています。
カゼインはなぜ、吸収が遅いのでしょうか?カゼインは胃酸の影響を受け胃の中でゲル化します。これがゆっくり吸収される理由です。
吸収速度の遅さゆえに、たんぱく質やアミノ酸の素早い補給が求められる運動後や起床後の使用には、カゼインプロテインは向いていませんが逆に就寝前のプロテインとしては最適なのです。
アミノ酸の供給時間の長さ
カゼインプロテインの長所は、たんぱく質の供給時間の長さです。吸収の速いホエイプロテインだと長続きはしません。カゼインプロテインなら長い時間、血液中のアミノ酸の濃度を高いまま保ってくれるのです。カタボリック(筋肉が分解される現象)を避けるにはもってこいといえます。減量時は特に利用したいプロテインになります。
腹持ちのよさなど
カゼインプロテインに含まれているのが、免疫効果のあるグルタミン。グルタミンは筋肉の分解を抑える効果も期待できるので、これはプロテインとしては強みでしょう。腹持ちのよさも特徴の一つ。食事代わりに摂取する方もいるようです。
カゼインプロテインを飲むなら「就寝前」と「食間」
消化と吸収が遅い一方で、効果の持続性があるカゼインプロテインは、どのような場面で使えばよいのでしょうか?
効果が絶大の「就寝前」
人が眠っているとき、体内では成長ホルモンが分泌されているのはご存知でしょうか?
成長ホルモンは筋肉の分解を抑え、筋肉の維持もしくは成長を促し続けます。しかし、血液中のアミノ酸濃度が低いと、効果は十分ではありません。しかも、睡眠時は長い時間にわたって、栄養を補給できない状態になります。
そこで、寝る前にカゼインプロテインを摂取するのです。カゼインプロテインなら、寝ている間ずっと、アミノ酸を供給し続けてくれます。
空腹を避ける「食間」
昼食と夕食の間など、食事の間隔が空きすぎるとカタボリックになりがちです。そのようなときこそ、腹持ちのよいカゼインプロテインの出番になります。
市場に多い、カゼインとホエイの混合プロテイン
店頭でよく見かけるのは、ホエイプロテインではないでしょうか。じつは、カゼインだけのプロテインというのは、多くはありません。よくあるのは、カゼインとホエイを混ぜたプロテインです。カゼイン主体のプロテインを日本で初めて販売したのは弊社ピークパフォーマンスニュートリションになります。
市場によくある混合プロテインのカゼインとホエイの比率は「5:5」「8:2」「9:1」などさまざま。パワーアップや体重増をうたった商品が多くあります。
1食分のビタミンもまんべんなく摂取できるPPNの「カゼインプロテイン」
たんぱく質の供給時間が長く、腹持ちのよいカゼインプロテインは、寝る前や食間の使用をお勧めします。
PPNの「カゼインプロテイン」は、たんぱく質の含有量がフレーバーを添加する前の状態で90%以上、炭水化物や脂肪は限界精製されています。そして、11種のビタミンがバランスよく配合されています。その量はなんと、1回の食事分。
力強い身体作りと健康な身体作り、両方サポートするPPNの「カゼインプロテイン」をぜひお試しください。