Turmacin®とは?クルクミンとの違いと臨床エビデンスで見る効果

Turmacin®︎とは?ウコン多糖類がもたらす新しい関節ケアの選択

日本で「ウコン」と言えば,それは毎年市場規模300億円以上を維持する大型市場です。しかしその大半は「肝機能ケア」「酒後の対策」などに限定されているため「ウコン=二日酔い対策素材」という形で日本では認知されていますが,ウコン本来のポテンシャルは別のところにあります。

 それは抗炎症作用です。実は海外では抗炎症素材としてウコンは活用されています。

 そんな中,新しいウコンメカニズムとして世界的に注目を集めている成分が「Turmacin®」です。今回のブログではそのTurmacin®について詳しくご紹介をしていきます。

阿久津貴史

著者紹介

株式会社ピークパフォーマンスニュートリション(PPN)
代表取締役 阿久津貴史 (公式HP

元パワーリフティング選手(2023年11月の世界選手権を最後に引退)
2010年〜2023年105kg級日本代表(2021〜2023年団長)
2012〜2023年全日本選手権12連覇
パワーリフティングジム TXP代表
NSCA-CPT(2001年取得)
NSCAストレングス&コンディショニングスペシャリスト(2004年取得)
公認スポーツメンタルコーチ

 
*現在プライベートでは東京都立大学大学院 人間健康科学研究科において知覚運動制御研究の第一人者の樋口貴広教授の元で研究生活をスタート中。

ウコンといえばクルクミン?実はそれだけではない

一般的なウコン成分「クルクミン」の役割と吸収の難しさ

ウコンと聞くと,多くの方が真っ先に思い浮かべるのは「クルクミン」です。これはウコンに含まれる黄色い色素成分で,抗酸化作用や抗炎症作用を持つことで知られています。日本では特に,肝機能サポートや二日酔い対策として広く利用されてきました。しかし,クルクミンには弱点もあります。それは「水に溶けにくく,体内での吸収率が非常に低い」ことです。高容量を摂取しても,その多くが代謝前に排出されてしまうため,効果の実感が得にくいという課題があります。

alt="ウコンの根の写真(Turmacinの原料)"

一方で,近年はクルクミンの脳内の炎症抑制作用(Small et al. 2018)にも注目が集まり,神経保護や認知機能サポートへの応用も期待されています。こうした背景から,クルクミンの吸収性を高めた加工原料(ナノ化や脂質キャリア化された製品など)も登場しており,医療・機能性食品分野での利用が広がりつつあります。 

実はウコン=クルクミンだけではなかった

近年では「ウコン=クルクミン」という認識が一般化していますが,実際にはウコンには他にも多くの有効成分が含まれています。特に注目すべきなのは,クルクミン以外の成分によっても抗炎症作用や関節保護作用が発揮される可能性があるという点です。つまり,クルクミン以外にもウコンのポテンシャルは存在するということです。こうした中で新たに注目されているのが「ウコン多糖類」です。

 

ウコン多糖類Turmacin®の可能性とは?クルクミンに続く新成分の注目理由

Turmacin®は,インドの著名な原料メーカー「Natural Remedies Private Limited」によって開発された,革新的なウコン由来の成分です。一般的なウコン製品の主成分である黄色の色素成分「クルクミン」とは異なり,Turmacin®は「水溶性の多糖類」に着目して抽出されたクルクミンフリーの成分です。

この成分は100%ウコンエキスであり,Clean Label認証*を取得済みで,さらにBSCG CERTIFIED DRUG FREE®認証*も取得しており,アスリートやプロの現場でも安心して使用できるクリーンな原料です。

 

*Clean Label認証余計なものが入っていない,安全でシンプルな食品や原料」であることを証明する認証

 *BSCG CERTIFIED DRUG FREE®認証ドーピング禁止成分を含まないことを第三者機関が徹底的に検査・保証する国際的な認証。Turmacin®︎は原料そのものでもBSCGの認証を取得。

 

Natural Remedies Private Limitedは,1950年にインドで設立され,70年以上にわたりハーブとアーユルヴェーダの知識を基盤に,動物および人間の健康ケア製品を開発してきた企業です。同社は,伝統的な知識と現代科学を融合させ,科学的に検証された安全で効果的な製品を提供しています。その製品は30カ国以上で展開されており,国際的な信頼を得ています。

 

同社の研究開発施設は,バンガロールに位置し,最先端の技術を駆使して製品の品質と効果を追求しています。また,インドール(インド中部・マディヤ・プラデーシュ州に位置する州内最大の都市)に最新の製造プラントを設立し,製品の一貫性と供給能力を強化しています。これらの取り組みにより,Natural Remediesはインド国内外で高い評価を受けています。

 

さらに,Natural Remediesはその功績により,複数の賞を受賞しています。これには,優れた製品開発と革新性が評価された賞が含まれており,同社の業界内でのリーダーシップと信頼性を示しています。

 

このような背景を持つNatural Remediesが開発したTurmacin®は,関節の健康をサポートする新しい選択肢として,特にアスリートや健康志向の高い方々にとって注目の成分です。その高い安全性と効果により,日常の健康維持やパフォーマンス向上を目指す方々に適した製品となっています。

 

Turmacin®最大の特徴:1つの成分で関節への3つの働きが期待される理由。

Turmacin®の最大の特徴は,たった1つの成分で以下の3つのヘルスクレームに対応できることにあります。

·       関節の違和感を軽減

·       膝周近の筋力を維持

·       関節の柔軟性を向上

Turmacin®の摂取により,運動時や日常動作における関節の違和感が軽減されることが臨床試験で示されています(J.P. Raj et al., 2020)。

 さらに,この臨床試験では,健康な成人においてTurmacin®︎84日間摂取した結果,以下のような改善が確認されました。

 

·       膝の痛み発現までの時間が延長し,違和感の出現が遅延

·       7日目以降,VASスコアがプラセボに比べて有意に低下

·       膝の可動域(ROM)が平均4.79度向上(0.5g群)p=0.008

·       膝周囲筋力の保持(特に大腿四頭筋)にも有意差が認められた。

alt="膝関節の写真(Turmacinが働く部位)"

Turmacin®の摂取により,関節の可動域(Range of Motion)が向上することが報告されており(A et al. 2014; Raj et al. 2020),柔軟性の向上という点でも有用性が確認されています。 これにより,動きやすさやフォームの改善にもつながる可能性も考えられます。

このように,関節の「痛み」「筋力」「可動域」という3つの角度から支えることができるTurmacin®は,特に競技者とって有益な新規の関節素材といえるでしょう。

 

·       関節の違和感を軽減

·       膝周近の筋力を維持

·       関節の柔軟性を向上

  

Turmacin®はなぜ関節に働くのか?その理由とメカニズムを解説

【作用機序1】 ヒトを用いた実験によるデータ

健康成人を対象にした臨床試験では,Turmacin®︎の摂取によって,膝関節の可動域(ROM)の向上および膝周囲の筋力維持が確認されており,炎症性サイトカインの抑制による身体機能の改善が直接的に統合されていることを示唆しています。

さらに,変形性膝関節症(OA)患者を対象とした臨床試験(Madhu et al., Inflammopharmacology 2013)では,NR-INF-02Turmacin®と同一のウコン抽出物)を使用し,プラセボ・グルコサミン・NR-INF-02単体・両者併用の4群で42日間の比較が行われました。

その結果,NR-INF-02群ではVAS(痛み),WOMAC(膝機能),CGIC(医師評価)においてすべての時点でプラセボ群より有意な改善(p < 0.05が確認され,さらに救済薬の使用頻度も有意に減少(p < 0.01)しました。

また,グルコサミン単体と比較しても,NR-INF-02単体の方が改善傾向が強く,関節の違和感軽減・機能改善の両面で高い有用性を示しています。副作用も軽微で忍容性・受容性ともに良好であり,Turmacin®は安全性と効果の両立した関節ケア素材として臨床的な裏付けを持っています。  

【作用機序2サイトカイン抑制による筋力保持の可能性

Turmacin®NR-INF-02)は,LPS刺激を受けた免疫細胞において,炎症性サイトカインであるPGE2およびIL-12の産生を顕著に抑制し,NOおよびIL-6も軽度に抑制することが示されています(Chandrasekaran et al. 2013)

 

これらのサイトカインは慢性炎症下で様々な組織の機能低下に関与することが知られており,産生の抑制は組織の恒常性維持に寄与すると考えられます。

さらに,健康成人を対象とした臨床試験(Raj et al. 2020)では,Turmacin®摂取群において大腿四頭筋の等速性筋力がプラセボ群より有意に保持されたことが示されており,Turmacin®︎の炎症調整作用が筋肉機能の維持にも波及する可能性が示唆されます。

このように,Turmacin®は炎症を抑えるだけでなく,運動機能の根幹である筋力維持にも貢献する成分として期待されます。

【作用機序3】 分子レベルでの抑制

Turmacin®︎NR-INF-02)は,ウコン(Curcuma longa L.)から抽出された多糖類を豊富に含み,クルクミノイドやターメロンを含まないユニークな水溶性成分で,前臨床試験において炎症性メディエーターの産生を抑制する作用が確認されています(A et al. 2014)。

·       PGE2およびIL-12の産生抑制:

 LPS(リポ多糖)刺激を受けたマウス脾細胞に対し,Turmacin®︎はプロスタグランジンE2PGE2およびインターロイキン-12IL-12)の産生を強力に抑制しました(p ≤ 0.05)。特に多糖類に富む分画(F1)がより高い抑制効果を示しました。

·       NOおよびIL-6の抑制:

 同じくLPS刺激系において,一酸化窒素(NOおよびインターロイキン-6IL-6)の産生も軽度ながら抑制されており,Turmacin®︎の炎症全体への穏やかかつ広範な調整作用が示唆されます。

·       NF-κBおよびICAM-1の発現抑制(補足):

 別のin vitro研究において,Turmacin®︎の類似成分は,炎症反応の中心的経路であるNF-κBの活性化およびICAM-1の発現を抑制することも報告されています。

 

これらの作用により,Turmacin®︎関節炎症の初期段階からの緩和に寄与し,炎症による痛みや違和感を根本からサポートする素材として注目されています。

 

おわりに:ウコンは今,「科学で選ぶ」時代へ

これまで「なんとなく体に良さそう」とされてきたウコン。

日本では肝臓や二日酔い対策の印象が強くありましたが,いま世界では,その可能性が「関節」にまで広がっています。

 

TURMACIN®は,従来のクルクミン主体とは異なり,ウコンに含まれる多糖類に着目した成分です。クルクミノイドやターメロンを含まない,100%水抽出のクリーンな処方。そして,その効果はヒト臨床試験で証明されています。

 

「効きそう」ではなく「根拠がある」から選ぶ――

TURMACIN®は,そんな新しい選び方に応える成分です。

ウコンの進化が,関節ケアの未来を切り拓いていきます。

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実際にご使用いただいた方々の声

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Turmacin®Natural Remedies Private Limitedの登録商票です。

引用・参考文献一覧

A SK, Joseph J, Bethapudi B, Agarwal A, Jung E-B (2014) Anti-inflammatory Effects of Turmeric (Curcuma longa L.) Extract on Acute and Chronic Inflammation Models. Journal of the Korean Society of Food Science and Nutrition 43:612-617 doi: 10.3746/jkfn.2014.43.4.612

Chandrasekaran CV, Sundarajan K, Edwin JR, Gururaja GM, Mundkinajeddu D, Agarwal A (2013) Immune-stimulatory and anti-inflammatory activities of Curcuma longa extract and its polysaccharide fraction. Pharmacognosy Research 5:71-79 doi: 10.4103/0974-8490.110527

Raj JP, Venkatachalam S, Racha P, Bhaskaran S, Amaravati RS (2020) Effect of Turmacin supplementation on joint discomfort and functional outcome among healthy participants – A randomized placebo-controlled trial. Complementary Therapies in Medicine 53:102522 doi: https://doi.org/10.1016/j.ctim.2020.102522

Small GW, Siddarth P, Li ZP, et al. (2018) Memory and Brain Amyloid and Tau Effects of a Bioavailable Form of Curcumin in Non-Demented Adults: A Double-Blind, Placebo-Controlled 18-Month Trial. American Journal of Geriatric Psychiatry 26:266-277 doi: 10.1016/j.jagp.2017.10.010

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ただし、パッケージにアンチドーピングと書いてあっても認証マークがない製品は検査してない可能性が大なので注意をしてください。第三者機関のマークがあるか確認して製品を選んでください。


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