柔術家 芝本 幸司氏インタビュー:1回でも多く優勝を積み重ねたい

柔術家 芝本 幸司氏インタビュー:1回でも多く優勝を積み重ねたい

スポーツ業界のあらゆる人に焦点を当てて、インタビューする「TOP RUNNER INTERVIEW SERIES」。今回は日本を代表する柔術家、芝本幸司(しばもと こうじ)氏にご自身のキャリアや技術・経験、今後の目標について話していただきました。柔術のキャリア、トーナメントを勝ち抜くための練習、コンディショニング、指導者的立場から見た成長する選手の特徴など、アスリートにとっては非常に参考となる内容になっています。
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インタビュイー

芝本 幸司

出身は東海大学柔道部。国体出場、大学武道学科首席卒業後、企業勤務を経て2005年にブラジリアン柔術と出会う。トライフォース代表早川氏の指導の下、柔術に専念。

2010年茶帯全日本、世界選手権制覇、黒帯取得。国内外の主要タイトル多数獲得、2012年国際ランキング日本人初ランクイン、2016年殿堂入り。

トライフォース新宿代表として後進指導も行い、日本を代表するブラジリアン柔術家として活躍中。

経歴
ブラジリアン柔術黒帯3段
IBJJF ヨーロッパ選手権2回優勝
IBJJFアジア選手権8回優勝
JBJJF全日本選手権10回優勝
SJJIF 世界選手権優勝
日本ブラジリアン柔術連盟殿堂入り
*2023年11月現在において

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インタビュアー

阿久津 貴史

フルギアパワーリフティング105kg級の現日本記録保持者。2012年に日本記録を樹立し初優勝して以来、12連覇を達成。2023年の世界大会を最後に現役を引退。

「人間の持つあらゆる能力をいかに高めるか?」を追求し、NSCA-CSCS・NSCA-CPT/認定スポーツメンタルコーチも取得。

パワーリフティング競技の普及のため、2020年から日本パワーリフティング協会アスリート委員の委員長に就任、東京都パワーリフティング協会の副理事長にも就任し組織運営と大会運営に精力的に携わっている。

日本人のメンタル・フィジカル・スキルの3要素を極限のレベルに高めるという想いを形にすべく、東京都練馬区豊玉北にパワーリフティングジム「Team X-treme Power!!!」(TXP)を運営し、選手が成長しやすい環境作りにも尽力している。

ブラジリアン柔術を始めたきっかけ。歩んできたキャリア

阿久津:芝本さん、いつも大変お世話になっております。今回はインタビューへのご協力誠にありがとうございます。

最初に自己紹介をお願いできればと考えております。芝本さんは大学は柔道部(名門東海大学柔道部)ということで、子供の頃から柔道一筋だったのでしょうか?

差し支えなければ柔道のキャリアと併せて教えていただければ幸いです。またブラジリアン柔術は2005年に始められたということですが、そのきっかけや、ブラジリアン柔術のキャリア、そういったことも教えていただければ幸いです。

芝本:お世話になります。よろしくお願いします。ブラジリアン柔術をやっておりますトライフォース所属の芝本幸司です。

25歳から柔術を始めて29歳の時に茶帯で世界選手権を優勝し黒帯になりました。そこから43歳である現在まで現役を続けています。全日本選手権はおかげさまで黒帯で10回優勝させて頂いてます。

学生まで柔道をやっておりましたが、特に強かったわけでも柔道一家に育ったわけでもありません。小学6年生の時にバルセロナ五輪を見てその世界に魅了されました。中学では柔道部に入りたかったのですが、私の通う学校には柔道部がなかったので市の柔道会で始めました。

柔道部のある高校へ進学し、県大会で優勝できる程度にはなりましたが、特にそれで大学にいけるような実力ではなかったです。どうせ自分で受験するなら柔道の最高峰の環境に身を置きたいと思い、東海大学体育学部武道学科柔道コースを受験して合格しました。付属校でもなく一般受験で東海大学柔道部に入る人は珍しかったと思います。

大学4年間柔道部に在籍し、選手としては何も実績はありませんが、オリンピック競技のトップ選手たちと同じ空間でその生活や練習、試合への取り組み方を見れたことはブラジリアン柔術を選手として励む未来の自分にとって最高の財産となっていました。

大学卒業後は一般企業に就職しておりました。2年くらい経って仕事に少し余裕がもてたので柔道を活かせる趣味としてブラジリアン柔術を始めました。一般会員として道場に通っていましたが、数年たった時にトライフォース柔術の総代表である早川光由先生からお声かけを頂き、柔術の指導員兼選手としてトライフォースに転職させて頂きました。

現在では新宿支部を任せて頂き、そちらで指導と練習をさせて頂いております。

阿久津:詳しくありがとうございます。柔道を活かせる趣味としてブラジリアン柔術だったということですが、柔道でなくあえてブラジリアン柔術だったのはなぜなのでしょうか?

芝本:大学卒業時点で柔道は区切りをつけようと思っていました。指導者として関われたら良かったのですが、そういった流れにもなりませんでした。過去の惰性で続けるよりも、新しいことに取り組んで何かの道が開ける可能性に期待する思いもありました。

そのタイミングでブラジリアン柔術の存在を知り、書店で売られていた早川先生のDVDを購入し観てみました。技術の仕組みを論理的に説明される内容に衝撃を受けました。そしてトライフォースへ習いにいこうと決めたのです。

阿久津:新しいことに取り組んで何かの道が開ける可能性に期待する思い、そしてブラジリアン柔術と早川先生との出会い、正にタイミングが全て重なってのブラジリアン柔術だったのですね。

UFCのダナ・ホワイト社長も「Timing is everything」とインタビューでご自身の人生を振り返って語っていたのが印象的でした。私もそういうタイミングがあると思います。

トーナメントを勝ち抜くための練習方法

阿久津:YouTubeで芝本さんの試合を拝見致しました。芝本さんが属するアダルトの黒帯では試合時間が10分もあるのですね!その長さに驚きました。格闘技としてはとても試合時間が長いと思います。

そのことをパラエストラ東京の遠山さんにお聞きしたところ、全日本のトーナメントになると1日に数試合をこなし、しかも初戦と2戦目などは結構短いインターバルでされるということでした。

持久力や回復力も相当必要かと思いますが、日頃この10分戦うためとトーナメントを勝ち抜くためにどういった練習をされるのでしょうか?

芝本:全力を10分維持できる人間はいません。よって必要なのは10分をどのように組み立てるかです。

相手の力は技術で止めて、こちらの力は技術に乗せます。それを突き詰める練習をしています。練習はスパーリングが中心です。どの展開で息が上がり、どの状況で体が疲弊するのかをその中で常に観察します。

息が上がるのでもっとスタミナをつけるとか、特定の筋肉が張るのでそこを鍛えるとかはしません。その状況を作らない展開や技術を考えることで解決していきます。

阿久津:持久力が低いから走る、筋力が弱いからウエイトをする、といったような旧アメリカ的な要素還元的主義ではなく、実戦を通してより高めていくということなのですね。

芝本さんの普段の週の練習スケジュールはどうなっているのですか?

芝本:基本的に昼は選手で集まって75分スパーリングしています。夜は道場のクラスを指導しながら生徒さんとスパーリングする感じです。

これを1日で両方やったり昼か夜のどちらかだけにして週7日やります。トレーニングは練習の前後にその時の疲労度に合わせてやっています。

阿久津:週7回毎日されるのですね!完全オフを作らない理由があれば教えていただけますか?

また芝本さんは今年で43歳かと思いますが、年齢と共に練習内容や生活等を変えてこられたりされましたか?

もしそうであればどのような変化をつけてきたかなど教えていただけないでしょうか?

芝本:大きな変化としては40歳前後から強度を落として基本的なことだけを毎日やる方法にしました。

30代は身体を強化するトレーニングや最新の複雑な攻防に取り組む練習が多かったです。今はトレーニングも柔術もシンプルなことをしっかりやることに重点を置いています。

きっかけはやはりケガですね。30代後半で膝を2回手術しましたが、それ以降トレーニングの強度を落としました。40歳を超えたところで頸椎ヘルニアを発症し、そこからは練習の強度も落とすことになった為です。

ただ「寝技は練習量」という格言が昔からあるように、練習自体は強度に関わらずやればやるだけ進歩を感じることができます。全体の強度が落ちたことによって、体へのダメージは毎日練習できる程度のものになりました。

だったら毎日練習しないと勿体ないですよね。

阿久津:詳しくありがとうございます。基本を大事にされていることに深く感銘を受けます。そしてオフを取らない狙いに関してよく理解できました。

やはり技術の習得に関してはどの競技でもたくさん時間をかけた選手の方が秀でていると思います。「寝技は練習量」という格言、とても印象的です。頚椎ヘルニアに関しては自然治癒を優先されたのでしょうか?

今回ご協力頂いているこのトップランナーインタビューの読者の方には怪我からの復帰を目指されている方も多いので、もし差し支えなければ詳しくお聞かせいただければ幸いです。

芝本:幸い頚椎ヘルニアは軽いものでした。専門医から「これは休めば大丈夫。」と説明を受けたので自然治癒で対応できました。最初は薬を飲みながら3ヶ月練習を休みました。

それまで時折りあった鈍痛や痺れを練習による一時的な過度の疲労だと思っていたのですが、それが頚椎からきてるものだとわかって良かったです。復帰後はその違和感を僅かでも感じたら練習量や強度、コンディショニングを調整して対処するようにしています。そのお陰で今は問題なくやれております。

阿久津:3ヶ月という時間は文字にするとさらっと読めてしまいますが、実際に3ヶ月お休みされた時のことを想像するといろんなご葛藤があったかと思います。詳しくありがとうございます。

ブラジリアン柔術で必要な要素と練習方法

©JIU-JITSU NAVI

阿久津:次に、ブラジリアン柔術で必要な体力的要素に関してご教示いただけないでしょうか?また体力的要素以外にどのような要素が必要になってきますか?

芝本:可動性と安定性がある人はかなり柔術の幅が広がると思います。より強い力を発揮できることよりも、より広い範囲で身体を動かせることの方が強みになります。 体力的要素以外では皮膚感覚が重要です。

体と体で攻防をするので、相手との距離感や重心位置、僅かな動きやバランス、狙いや反射などを体で感じとることが必要です。

阿久津:要素還元主義的な質問となってしまいますが、可動性向上のためにはストレッチなども積極的にされるのでしょうか?

または可動性に関してもスパーリングを通して向上を目指されるのでしょうか?もしストレッチをされるのであればどのようなことをされるのか教えていただければ幸いです。

また皮膚感覚が重要というお言葉に奥深さを感じます。ブラジリアン柔術のように個人闘争タイプの競技(個人闘争タイプの競技とは河内一馬著書「闘争競争理論」の競技カテゴライズによる言い方)ではヒトが持っている全身の知覚システムがどれだけ性能よく機能するか?ということがもろに影響するように思います。

芝本さんのお言葉を聞いていると動物としてどれだけ研ぎすまされていけるか?ということが大事なことなのかなと勝手に想像し、すごい世界にただただ感動しております。

続けての質問なのですがブラジリアン柔術の試合を拝見しますと手に関する能力が非常に要求されるように感じます。手に関して特別な練習をされたりするのでしょうか?

芝本:私の場合、黒帯になった時点ですでに30歳でした。関節自体は完全に固まっている年齢ですので柔軟性的な部分からのアプローチは期待できませんでした。なので力みをとることで可動性を確保することにしました。

具体的には初動負荷トレーニングに取り組んでおります。イチロー選手がやっているトレーニングとして知られています。選手によって取り組む意図は違うと思いますが、私は収縮するべき筋肉と弛緩するべき筋肉を間違えない癖をつけるトレーニングだと思っています。

簡単に言うと自転車のブレーキを掛けながらペダルを漕いでいることがないように。体に力が入って硬直するとガチガチな動きになります。流れるような滑らかな動きを獲得するには力を入れることと抜くことをスムーズに交換できなければなりません。それによって今ある可動域を最大限に使えるようにすることが私の可動性へのアプローチです。

グリップについてはまさに要ですね。だからこそ練習をすればするほどそれだけで指を酷使します。練習以外の時間に指が激痛でしゃがみ込んでしまう時期もありました。その時に発見したのが指のマッサージです。びっくりするくらい痛みに効果がありました。なので指はケアが第一ですね。

練習量が少ない時や余裕がある時は基本的なグリップトレーニングはやりますが、疲労度次第ですね。なので私の場合は特別な鍛錬を取り入れるに至らないのです。0の状態に戻すことが良い練習をする為に重要です。

阿久津:「柔軟性を個別に改善することより動きにおいて力みをとることで可動性を確保する」という芝本さんの方略に身体操作の巧みさを追求する競技の奥深さを感じます。コナー・マクレガーもIdo Portalのような身体操作のスペシャリストの指導を受けてますよね。

初動負荷を取り入れている芝本さんのご説明をお聞きしていると理論的でとても腑に落ちました。芝本さんが早川先生のDVDを観られた時が正にこういう感じだったのかなぁと想像してしまいました。

そして手に関しては激痛でしゃがみ込んでしまうほど酷使されるのですね。詳しく教えて頂きありがとうございます。実はこのインタビューをお願いしている期間に私も試合を控えていたのですが、今年は手に関する神経を両側ともやられてしまっていた関係で、グリップ力が重要なデッドリフト種目において手からバーベルが外れてしまうのではないかという不安を初めて感じたシーズンでした。

しかし試合前日に芝本さんの「指のマッサージが痛みに効果的だった」というお話を知って試合の前日から試合中にかけて指をマッサージしていたら問題なくやり遂げられました。アドバイス本当に有り難うございました。

またもし可能であれば芝本さんがされている指のマッサージに関して具体的に教えていただけないでしょうか?

芝本:タイミングよくグリップのお話ができたわけですね。そのようなお話を聞けて私も勉強になります。こういった情報交換をさせて頂けるのは嬉しいですね。

指のマッサージは特に手順や方法があるわけではありません。痛すぎたのでさすっていたら痛みが和らいだ。その後は意図的に触るようにすることでケアになった。って感じなんです。

これは選手を長くやっていて気が付いた大事な部分だと思っています。つまり効果があると言われているからとか、みんながやっているからとかではなく、自分の体に対して自分が探りながら見つけた方法がその時の正解というか。今でもその時々で痛いと思うところをその時々の感覚でマッサージしているだけです。

阿久津:芝本さんの指のマッサージの方法を聞いて安心しました。実は私も各指の爪のある側(第一関節側)から付け根に向けて逆の手の人差し指と親指を使って左右にローテーションさせるようにマッサージしていました。恐らく間違ってなかったのかなと。笑

阿久津:「自分の体に対して自分が探りながら見つけた方法がその時の正解」というお言葉には完全に納得です。

選手によってはエビデンスのある情報探しに躍起になっているタイプの方も多いのですが、もちろんそういったことを学ぶことは大事ですが、最後に一歩抜けていけるかどうかというところは自分の身体に関する鋭い知覚、そしてその情報をどう活かすか?という思考力を日頃からどれほど鍛えたかによると思います。

話は変わりますが、とても勝手な判断なのですが、芝本さんの試合中の表情を拝見しますととても冷静に淡々と試合されているように見えるのが印象的だったのですが、メンタルで意識されていることなどあれば教えていただけないでしょうか?

また日頃からメンタル面のためにされていることなどあれば教えていただければ幸いです。

芝本:試合は自分を表現する場だと考えています。だからうまくいかなかったらどうしよう、負けたらどうしようと一切考えません。試合場にあがる直前にはこの場に立てることに感謝しています。 呼吸とイメージトレーニングはメンタルトレーニングとして取り入れています。

一定の呼吸を繰り返すことと、想定される全てのパターンをイメージしておくことです。どんなトラブルも想定内にすることで焦りはなくなります。

もしイメージできていないことがあったのなら実力不足なだけなのでそれが次の課題となります。そうやってメンタルを言い訳にしないようにしています。

阿久津:詳しく有り難うございます。イメージング能力はトップアスリートの方ほどずば抜けている印象です。ボクシングの井上尚弥選手、競馬の坂井瑠星さん、将棋の藤井聡太さん、のお言葉など聞いていてより一歩上にいった選手ほどこの能力に違いがあるように感じます。

またイメージできないことがあれば実力不足というお話も納得できます。このことは運動をしてない方にも理解していただけると思うのですが、例えば柔軟性の高い人は足をテーブルの上に置くことをイメージできると思うのですが、身体が硬い人はそもそもイメージすらできないはずです。

人間の知覚システムは自分の持っている能力からどういう身体運動ができるのか?ということを瞬時に計算しているようです。

 

指導者の立場から見た、継続的に伸びる選手とそうでない選手の違い。

阿久津:芝本さんは選手でありながら指導者としてもご活躍されています。指導者的立場から成長する選手の特徴というのがあればご教示いただけないでしょうか?

芝本:指導者らに応援される人は成長の機会をたくさん得ています。一人で成長しようとしても自分の能力内の範囲でしか物事が起きないので、成長の度合いは緩やかです。

常にワンステージ上の課題、挑戦、環境を与えてもらうことで自分の殻を破って成長できます。そういった状況を得ている選手はやはり日頃の立ち振る舞いや練習への取り組む姿勢が素晴らしい人たちです。

阿久津:成長する人は周りから応援される人というのはとても共感できます。人間性という土台の成長があって競技の上でも成長していくということなんでしょうね。

こういう真理的なことは若いうちにはあまりよく分からなかったりもしますが、立場が変わって自分が教える側に回るとつくづくそう思います。

芝本さんはブラジリアン柔術に関する本を2冊出されているかと思いますが、ブラジリアン柔術の技というのは何技くらいあるのですか?またベリンボロという技は特別な技なのでしょうか?これだけで一冊になっていますよね。

芝本:トライフォースではブラジリアン柔術の普遍的なテクニックをカリキュラムとして体系化しています。全部で450個あります。

ただこの450個の技術をパーツとして使い、組み立て直すことで無数に技を作ることができます。ベリンボロはある時期から競技柔術で多様されるようになったテクニックです。

発想が斬新でスター性のあるトップ選手がどんどんアレンジして活用し注目を集める技術となりました。もちろんその効果・威力も抜群でした。多くの人の興味を引き、また柔術ならではの要素も多かった為、それだけでコンテンツとして成り立つようになったと思います。

今では日本でもレベルの高い使い手がたくさんいます。

阿久津:450個もあるのですね!素人考えで大変失礼ですが、試合動画を見れば見るほど芝本さんが先ほどおっしゃっていた「相手との距離感や重心位置、僅かな動きやバランス、狙いや反射などを体で感じとることが必要」ということが理解できるように思えます。

考えている時間は全くなさそうで、感じて、自然と技が出るように練習を繰り返していくことが正に大事なんだろうなと思いました。

今後の目標「自分がどこまで柔術家として強くなれるのか。」

阿久津:芝本さんは既に全日本、アジア、ヨーロッパチャンピオンになられ、日本柔術界で殿堂入りを果たされていますが今後の目標を教えていただけますでしょうか?

芝本:自分がどこまで柔術家として強くなれるのかに興味があります。成長を実感し続けているのがやめられない理由のひとつです。

ケガや歳を重ねてより一層技術にフォーカスするようになりました。そしてまだまだやれることが多いと気が付きました。 全日本選手権、世界選手権は競技者である以上永遠の目標です。

私が後世に名を残せるとしたら全日本選手権の優勝回数だと思うので1回でも多くその数を積み重ねて人生を終えたいと思っています。

阿久津:一ファンとして芝本さんの今後益々のご活躍を陰ながら応援しております。この度はインタビューへのご協力本当に有り難うございました。最後に読者の皆様へ一言お願いできますか?

芝本:ありがとうございます。一生懸命になれる競技に巡り合えたことは幸せなことだったと思っています。その結果、今回このようなインタビューの機会まで頂き光栄です。読者の方々にも深く感謝いたします。

トライフォース

トライフォースのご紹介

ブラジリアン柔術のアカデミー「トライフォース(TRI-FORCE)」。芝本選手が代表を務める新宿スクールの他、各地にネットワークがあります。目指しているのは「日本一居心地良い道場」。

トライフォースのトライは”トライアングル”の略であり、フォースは”内なる力”を意味しています。トライアングルの3つの頂点は、格闘技を学ぶ上で欠かす事の出来ない”心・技・体”を現し、同時に”挑戦する”という意味を含みます。

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